社会

福島で16日からレスリー・キーさん写真展「今頑張っている姿を」

 福島の人々を撮った写真家レスリー・キーさんの作品展「それでもまちはここにある/だからわたしはここにいる」が16~22日、福島県内の6市町で同時開催される。 松任谷由実さんや浜崎あゆみさん、レディー・ガガさんら著名アーティストの撮影で知られ、世界で活躍するレスリーさん。東日本大震災の直後から被災地に入って写真を撮り、これまでチャリティーイベントなども開催してきた。 震災から11年が過ぎ、「いまそこで生きている人々の姿が世界に届かなくなっている」と感じたといい、今夏、福島県の南相馬市からいわき市まで計160キロを縦断しながら140人を超える人々を撮影。アイドルグループ「ももいろクローバーZ」の佐々木彩夏さんが率いて、同県浪江町から活動を広げるグループ「浪江女子発組合」も撮影に協力した。 レスリーさんは「福島には今…この記事は有料記事です。残り238文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「ミミズに似る」が語源? 海岸に打ち上げられるナゾ多き珍味の正体

 全国各地で受け継がれる「珍味」。なかでも異彩を放つのが、北海道石狩市の「ルッツ」だ。赤みを帯びたソーセージのような姿をした海洋生物で、大しけの日に浜へと打ち上げられる。地元ではそれを拾い集めて、刺し身や三升漬けにして食べる。いまだナゾ多きこのルッツ、最近になってある身近な生物に近いことがわかったという。 新千歳空港から車で2時間半。日本海に面した石狩市浜益区は、ルッツの名産地だ。 「この辺りではね、ルッツが浜に打ち上がることを『ルッツが寄る』って言うんですよ」。地元で水産物直売所を営む植村牧子さん(65)が教えてくれた。 ルッツという呼び名は、一説には「ミミズに似る」という意味のアイヌ語「ルッチ」が由来とされる。ナマコのような姿の生物だが、体の表面には突起がなく、ツルツルとしている。 ルッツがたくさん漂着するのは、海が大しけになった時だ。埼玉や神奈川からも「売ってほしい」 「ルッツが寄ると、地区の人たちの間で、お互いに電話をして知らせ合うんです」と植村さん。浜でルッツを拾い集め、バケツや網袋などに入れて持ち帰るという。 食べ方は様々。タレに漬けて…この記事は有料記事です。残り1821文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

昔からの夢、制度の変更でかなった あたらしい「駐在さん」のかたち

 福岡県警が、家族帯同を義務づけていた駐在所での勤務を、独身者や単身赴任者もできるよう緩和した。制度が変わって半年が過ぎ、単身の「駐在さん」ならではの地域とのつながりが見えてきた。 畑が広がるのどかな風景の中に、3年前に建て替えられた駐在所がある。豊前市の山田駐在所で勤務するのは、藤山道太警部補(43)。今年4月から単身赴任をしている。朝は通学路に立ち、夕方は地域のパトロールを欠かさない。 父は駐在所勤務の警察官だった。4歳のころ、夜に家族で食卓を囲んでいると、駐在所の入り口をドンドンとたたく音がした。「山火事だっ」。住民が慌てて入ってきた。父は制服の上着を羽織り、ミニパトカーで現場へ向かった。 「地域の人から頼りにされて…この記事は有料記事です。残り677文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

教育のつもりが虐待に? 「たくましい子に育てたい」に潜むリスク

 虐待など「不適切な保育」のリスクは、「教育」「しつけ」としておこなわれる保育の中にも潜む――。保育現場のリスクマネジメントの専門家、遠藤登さんはそう指摘します。保育現場で子どもたちを守るためにできることは何か、聞きました。 ――各地で「不適切な保育」が明らかになっていることをどう感じていますか。 大きな理由の一つには、それぞれの園が持っている「保育方針」「特色」の独りよがりな解釈による関わりなどがあります。それが、知らず知らずのうちに、不適切な行為につながってしまうケースが多いと考えています。 最近、保育現場にも「子どもの人権に配慮する」という考え方が広まってきましたが、まだ「教育」や「しつけ」という観点から、「子どもが自らを律して、自らを正すようにしよう」と、即時性の高い外発的動機付け(賞罰や強制による動機付け)に頼りがちです。 そのゆがみに気付けず、声掛けや行動がエスカレートしてしまった先に、不適切な保育や虐待があるのでは、と感じています。 ――問題となりうる保育方針には、どのようなものが具体的にあるのでしょうか。 たとえば、「心身ともにたく…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

困りごとの発見がビジネスになる 行正り香さんが学んだ仕事のあり方

 料理研究家の行正り香さん(56)は高校在学中から米国に交換留学して英語力を伸ばし、現地の短大を経て4年制のカリフォルニア大バークリー校に進みました。卒業して帰国後、広告会社でCMプロデューサーとして働きましたが、上司のこんな言葉がその後のキャリアに大きな影響をもたらしたといいます。 「一番大きな問題を解決する人が、一番人気者になれるんだよ」行正り香さんのプロフィール ゆきまさ・りか 1966年、福岡県生まれ。県立福岡高校、米カリフォルニア大学バークリー校卒。広告会社・電通でCMプロデューサーを務め、2007年に独立。子ども向け教育サイト「なるほど!エージェント」を設立した。オンラインで英語のスピーキング練習ができる「カラオケEnglish」が、17年度の「eラーニングアワード」を受賞。料理研究家としても活動し、著書は「だれか来る日のメニュー」など約40冊。国際放送「NHKワールド JAPAN」の「Dining with the Chef」にレギュラー出演している。 困っている人を助ける。言うのはたやすいけれど、世の中の人が困っていることを見つけるのは簡単ではない。さらになぜ困っているのかを分析し、一番の困りごとを探りあてて解決策を見いだす。それをできるかが勝負の分かれ目だと、勤務していた広告会社の上司は言った。 行正さんは米カリフォルニア大学バークリー校を卒業後、そのまま米国の大学院に進もうと思ったが、父は「そんなお金はない」。それなら学費を稼ごうと就職したのが広告会社だった。 新入社員研修で「お前の話は面白いな」と言われ、企業CMなどの制作にあたる部署に配属された。周りは文才に秀で、斬新なコピーを次々に書く。「逆立ちしてもかなわない人たちばかり。足を引っぱらないだけで精いっぱいでした」。電車やバーでも上司から叱られ、「私にはできません」と異動を願い出たこともあった。 20代半ばを過ぎたころ、海…この記事は有料記事です。残り861文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ナナちゃんクリスマスケーキの妖精に 8千球のLEDライト輝き放つ

大野晴香2022年12月14日 19時31分 名古屋駅前の巨大マネキン「ナナちゃん」人形が14日から、大きなイチゴをあしらったスカートをまとうクリスマスケーキの「妖精」姿となった。「大切な人とケーキを囲む幸せを感じてほしい」との思いを込めたもので、師走の街を行き交う人たちの目を楽しませている。25日まで。 スカート部分には約8千球のLEDライトが飾られ、やわらかい光を放つ。担当者は、「ケーキはいつもお祝い事の真ん中にあるもの。幸せのシンボルとして、街の人に笑顔を届けたい」と話す。 スカートにあしらわれたイチゴはナナちゃんの「年齢」と同じ49個。ナナちゃんは来年4月で、誕生から50年を迎える。(大野晴香)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

万博工事の入札、相次ぐ「不成立」 河瀬直美氏らのパビリオンも

 2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会は14日、建設工事で入札の不成立が相次いでいることを受け、設計の変更や経費削減をした上で、年内にも順次、再入札を行う方針を明らかにした。ただ、物価高騰や円安などの影響で、予定価格が引き上げられる可能性が高く、会場建設費1850億円の上ぶれも懸念されている。 万博工事の初回の入札では、計10件が不成立になっている。このうち、協会は12日に6件が新たに不成立になったと公表。うち5件は、著名人がプロデューサーを務めるテーマ館で、万博のメーンテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に関連する中心的な施設となる予定のものだった。 具体的には、映画監督の河瀬直美氏(予定価格約10・7億円)と放送作家の小山薫堂氏(同約9・8億円)のテーマ館は応札する入札者がおらず、アニメーション監督の河森正治氏(同約10・5億円)らの3件は、予定価格内の入札がない「不落」に。また、会場内の施設に冷水を供給する冷水プラントの設置や運営(同約66・1億円)に関する入札も不落だった。 入札ではこれまでにも、万博…この記事は有料記事です。残り516文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

薗浦議員、事前報告を一転認める 共謀は否定 パーティー収入不記載

 自民党の薗浦(そのうら)健太郎衆院議員(50)=千葉5区、当選5回=の事務所が政治資金パーティーの収入を計4千万円ほど少なく記載していた疑いがある問題で、薗浦氏が東京地検特捜部の任意聴取に対し、公設第1秘書から過少記載の事前報告を受けていたことを認める供述をしたことが、関係者への取材でわかった。 薗浦氏はこれまでの取材には事前報告を否定していたが、説明を一転させた。一方で自らの指示は否定するなど、政治資金規正法違反(不記載など)容疑の共謀にはあたらないと主張したとみられる。 問題となっている政治団体は、薗浦氏が代表で、公設第1秘書が会計責任者を務める資金管理団体「新時代政経研究会」など。秋以降に聴取を受けた秘書は過少記載を認め、「薗浦氏にもパーティーの度に除外額を報告した」と供述したことが判明している。 一方、薗浦氏は11月22日の朝日新聞の取材や、同30日の記者団の取材に、秘書の事前報告は「ない」と否定。自身は政治資金収支報告書の提出前に数分確認するだけで「しかるべくよろしく」と秘書に任せており、不記載の認識も「僕はない」と強調していた。 しかし、関係者によると、薗浦氏は今月13、14日に都内のホテルで行われた特捜部の聴取で、「不記載については秘書から事前に聞いて知っていた」などと供述したという。秘書とやり取りしたメールやメモ、録音などの客観証拠も明らかになり、報告自体を否定するのは難しいと判断した模様だ。特捜部、共謀の有無を捜査 政治資金規正法は収支報告書…この記事は有料記事です。残り362文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

中学校グラウンドにヒグマ、雪に足跡くっきり 「早く冬眠して」

奈良山雅俊2022年12月14日 21時00分 14日午前8時前、北海道名寄市豊栄の市立名寄中学校の敷地内でヒグマが歩いているのを住民が見つけ、110番通報した。名寄署員が校舎裏のグラウンドに回ったところ、中央付近に体長約1メートルのヒグマ1頭がいたが、西側の土手を越えて天塩川の方へ逃げていったという。 当時は登校時間帯だったが、生徒らは正面玄関から登校していたため、ヒグマには遭遇しなかった。グラウンドは雪で覆われ、ヒグマの足跡がくっきりと残っていた。約2時間後には数キロ北の名寄北インター付近でも同じ大きさのヒグマが目撃され、署は天塩川を渡って北上したとみている。 宮下賢一副署長は「中学校の周りは住宅地で市街地も近い。また来たら大変。もう冬眠の時期なので、はやく山に帰って寝てほしい」と話していた。(奈良山雅俊)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

鳥インフル疑い、全国最多137万羽を殺処分の可能性 青森県三沢市

土肥修一2022年12月14日 23時35分 青森県は14日、同県三沢市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが疑われる事例を確認したと発表した。約137万羽の採卵鶏が飼育されていて、遺伝子検査で感染が確定すれば殺処分する。県によると、2014年度以降では全国最多の規模になるという。 県によると、14日午前11時55分ごろ、養鶏場から「鶏の死亡が増加している」と十和田家畜保健衛生所に連絡があった。簡易検査をしたところ、13羽のうち11羽が陽性と判明した。 県内で飼育されている採卵鶏は約650万羽で、今回の養鶏場で飼育しているのはその2割強に当たる。(土肥修一)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル