社会

マンホール爆発事故、死者2人に 地下に取り残された作業員も死亡

 東京都江戸川区にある都水道局の地下施設につながるマンホールで6日午前に爆発が発生し、50代くらいの男性作業員が亡くなった事故で、意識不明だった30代くらいの男性作業員も同日夜に死亡が確認された。 爆発は6日午前11時10分ごろ、同区船堀6丁目のマンホール内で発生。葛西署によると、事故当時は地上と地下の排水室をつなぐハシゴの交換作業が行われており、死亡した2人が従事していた。 このうち30代くらいの作業員は約24メートルのマンホール下に取り残され、約6時間後に救出されて意識不明の状態で病院に搬送されていた。現場では可燃性ガスが検出されたといい、署が爆発の経緯を調べている。 現場近くに住む女性(61)はこの日午前11時ごろ、自宅の外で「ドン」と大きな音がするのを聞いた。しばらくして防災無線で「有機ガスが流れている。火の気に気をつけて」との放送があったという。 現場は都営新宿線船堀駅から南東に約550メートル離れた住宅街。(御船紗子)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

長崎・思案橋近くで火災、住人3人と連絡とれず 周辺は一時騒然

2022年12月6日 20時33分【動画】長崎市の思案橋近くで火災=石倉徹也撮影 6日午後1時40分ごろ、長崎市油屋町の住宅から黒煙が見えると近隣住民から119番通報があった。市消防局によると、火は午後5時半ごろに消し止められたが、木造2階建て住宅など計7棟が焼けたという。長崎署によると、そのうちの一つの住宅に住む計3人と連絡がとれていないという。 近くの住民などによると、その住宅には80代の男性とその娘、小学生の孫が住んでいたという。現場は長崎電気軌道の思案橋電停付近。近くには崇福寺などもあり、周辺は一時騒然となった。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

那覇の老舗おでん店主死亡、娘夫婦を殺人容疑で逮捕 沖縄県警

光墨祥吾2022年12月6日 20時50分 那覇市にあり、観光客にも人気だった「おでん東大」の女性店主が今年8月、店が入る建物内で遺体で発見される事件があり、沖縄県警は6日、店主の首を絞めて殺害したとして、店主の娘の許田美香容疑者(34)と、その夫の盛哉容疑者(34)=いずれも宜野湾市真志喜3丁目=を殺人の疑いで逮捕し、発表した。県警は、捜査に支障があるためとして2人の認否を明らかにしていない。 県警によると、2人は共謀し、8月9日ごろ、那覇市安里にある店が入るビルの2階の倉庫で、店主の長浜美也子さん(58)=浦添市大平1丁目=の首をひものようなものでしめるなどして殺害した疑いがある。 県警は、防犯カメラの分析や、周辺の聞き込み捜査などから2人が関与したと判断。現場の状況などから、自殺に見せかけて殺害した可能性があるとみており、今後、動機や事件の経緯などを詳しく調べる。 長浜さんが経営していた「おでん東大」は栄町市場の近くで、60年以上続く老舗店として知られ、地元の人にも観光客にも愛される人気店だった。(光墨祥吾)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

時差、孤独、不安… 留学中のオンライン就活、想定外だったけれど

 パーティーの誘いに後ろ髪を引かれながら自室でパソコンに向かう。エントリーシートを書き上げ、企業に送信――。 現在、大阪大外国語学部5年の吉田真拓(まひろ)さん(23)は今年3月、米ジョージア州の学生寮でせっせと就職活動に取り組んでいた。 留学と就活が同時になるのは想定外だった。 入学した時から、3年の夏に留学しようと考えていた。だが2年が終わろうとしていた2020年3月、新型コロナウイルスの感染が一気に拡大した。 米国の大学への交換留学が数カ月後に迫っていたが、大学から渡航中止を告げられた。やむなくオンライン留学に。大阪府内の実家でパソコン画面に向かう日々が始まった。 時差16時間。画面越しだと生徒間の会話は少なく、質問がしにくい。モチベーションもいま一つ。卒業を1年延ばし、4年の夏からの交換留学に再応募した。 昨夏、米国南東部、ジョージ…この記事は有料記事です。残り1309文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

共通テスト志願者 3.4%減の51万2581人 来年1月実施

山本知佳2022年12月6日 17時04分 大学入試センターは6日、来年1月に行う大学入学共通テストに、51万2581人(確定値)が出願したと発表した。前年度より1万7786人(3・4%)減った。既卒者は、全体の14%を占める7万1642人で、前年度から5143人減った。来春卒業する高校生に占める志願者の割合は45・1%で、前年度と変わらなかった。(山本知佳)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

女性のスカートに小型カメラ…「構えただけ」でも有罪 最高裁

根岸拓朗2022年12月6日 17時24分 女性のすぐ後ろで下半身に向けて小型カメラを構えた行為が東京都迷惑防止条例が禁じる「ひわいな言動」にあたるかが争われた刑事裁判で、最高裁第一小法廷(安浪亮介裁判長)は、ひわいな言動と認める判断を示した。5日付の決定で、同条例違反の罪に問われた被告の男(52)の上告を棄却した。一審の無罪判決を破棄して懲役8カ月の逆転有罪とした二審判決が確定する。 同条例は、服で隠れた下着や体を撮影する「盗撮」とは別に、「人を著しく羞恥(しゅうち)させ、不安を覚えさせるひわいな言動」を禁じる。 検察側は、被告が2020年5月、都内のアニメグッズ店で、女性を背後から撮影したうえ、スカートの裾と同じ高さで小型カメラを下半身に向けて至近距離で構えた行為がひわいな言動にあたると主張した。 一審の東京地裁立川支部は、撮影された動画が「尻や太ももを強調したものではない」などとして無罪とした。だが、二審の東京高裁は、動画の内容だけでなく「加害者の意図やカメラとの位置関係などをもとに、被害者を不安にさせたかを評価すべきだ」と述べ、逆転有罪とした。 第一小法廷も、カメラを構えた行為は「人を著しく羞恥させて不安を覚えさせ、性的道義観念に反する下品でみだらな動作」と認め、有罪を維持した。(根岸拓朗)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

テラハ問題、木村花さん母がフジテレビなどを提訴 「出演者守らず」

 フジテレビの恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演したプロレスラー木村花さん(当時22)が命を絶った問題で、母親の響子さんが6日、番組を制作したフジテレビなどを相手取り、「出演者の心身の健康を損なわないようにする義務を怠った」として、約1億4200万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。東京都内で会見し、明らかにした。 花さんは2020年にネット配信・放送されたテラスハウスをめぐり、SNSで匿名の中傷を相次いで受け、同年5月に自殺した。 フジテレビのほかに被告になったのは、番組を共同制作したE&W(放送当時の社名はイースト・エンタテインメント)と、同社から制作事業を承継したイースト・ファクトリー(いずれも東京)。 響子さん側は訴状で、テラスハウスの制作側は「リアルであることを積極的に宣伝し、出演者が標的になりやすい構造をつくっていた」と指摘。出演者が深刻な誹謗(ひぼう)中傷などにさらされる危険性があり、撮影、編集、配信などを通じて、花さんの心身の健康に注意・配慮し、中傷に対応する義務があったのに、これを怠っていた、と訴えている。 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は21年3月、「放送倫理上の問題があった」と認定した。一方、花さんへの精神的ケアなど一定の対応が取られた上で放送すると判断されたとして、人権侵害があったとまでは断定できないと結論づけた。(田中恭太)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

FX詐欺でだまし取った金で仮想通貨売買か 会社代表らマネロン容疑

高嶋将之、山口啓太2022年12月6日 14時00分 特殊詐欺で被害者からだまし取った現金を暗号資産の売買によりマネーロンダリング(資金洗浄)したとして、警視庁と大阪府警などの合同捜査本部は6日、不動産会社「WYZZ(ワイズ)」(東京都港区)代表、簗瀬友晴容疑者(42)=東京都千代田区=ら2人を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)の疑いで逮捕した。 ほかに逮捕されたのは、同社元従業員、村松純一容疑者(40)=同練馬区。捜査関係者によると、2人は2020年4~6月、同社の口座に振り込まれた現金計約8200万円が特殊詐欺グループの詐取金と知りながら、それを原資に暗号資産を購入。この暗号資産を売却して約7900万円の現金に戻し、詐取金が犯罪収益であることを隠した疑いがある。現金はその後、詐欺グループ側に返されていたという。 この詐欺グループをめぐっては、うそのFX(外国為替証拠金取引)投資話をもちかけて現金を詐取したとして、リーダーの男が昨年2月に大阪府警に逮捕された。グループによる被害は4億7千万円以上に上るとみられる。捜査本部は、ワイズ社がこれらの被害金のうち少なくとも約3億円分で暗号資産を購入、現金化してグループに戻し、1%程度を手数料として受け取っていたとみている。 ワイズ社の暗号資産の取引総額は、2017年ごろから計500億円以上に上るという。(高嶋将之、山口啓太)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

5歳の少女が見た原爆 息絶えた赤ちゃんも黒い雨も「幻ではない」

現場へ! 被爆を伝承する② ソプラノ歌手の豊嶋(てしま)起久子が運命の絆を感じ、被爆体験を受け継ぐ相手に選んだ被爆者の岸田弘子(83)は、広島平和記念資料館の「被爆体験証言者」として2015年4月から、修学旅行生や平和学習の参加者たちに被爆体験を伝えている。 新型コロナウイルスの感染拡大で昨年は月に1、2回あるかないかだったが、ロシアがウクライナに侵攻した今年は9月に入って一気に証言の機会が増えた。岸田はウクライナ戦争で空気が変わったと感じている。以前より、先生も児童生徒も真剣なのだ。 「特に先生方の意識が変わった。戦争と平和の問題をどう伝えたらいいのか、一生懸命に見える。こちらも真剣勝負です」 1945年8月6日朝、当時…この記事は有料記事です。残り1018文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「AV新法」初適用 出演女性3人に契約書渡さなかった疑いで逮捕

2022年12月6日 10時25分 アダルトビデオ(AV)に出演した女性に契約書を渡さなかったとして、警視庁は映像制作業の角谷(すみや)貴史容疑者(50)=東京都品川区=をAV出演被害防止・救済法違反容疑で逮捕し、6日発表した。成人年齢の引き下げに伴う18、19歳のAV出演被害を防ぐため6月に施行された同法の違反容疑による摘発は全国初。 同法は、映像の制作や配信をする側に対し、撮影する性行為の内容などを明記した契約書を出演者に渡すことを義務づけた。違反すると、6カ月以下の懲役もしくは100万円以下の罰金、またはその両方が科される。 警視庁によると、角谷容疑者は8~10月、自身が制作する7本のAVに出演した女性3人に対し、それぞれ作品ごとに契約書類を渡さなかった疑いがある。調べに対し、容疑を認めているという。同庁は、角谷容疑者が米国の動画販売サイト「FC2コンテンツマーケット」上で自ら出演する無修整のAVを販売し、2016年からの約6年間で約8200万円を売り上げたとみている。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル