社会

大阪で2万3730人感染確認 知事「経験上、終息に向かうと予測」

 大阪府は10日、府内で新たに2万3730人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。前週の同じ水曜日(3日)から308人減った。60~90歳代の男女33人の死亡が新たに確認された。府内の感染者は延べ156万8378人、死者は5558人になった。 府の検査では、感染力が強いとされるオミクロン株の変異系統「BA.5」か「BA.4」と疑われる検体数の割合が、8月1~7日には約90・6%を占めていた。 吉村洋文知事は10日の記者会見で「置き換わりがほぼ完了した」と指摘。「経験上、終息に向かっていくと推測している。しばらく横ばいが続くかもしれないが、その後は減少する可能性が高い」と話した。府が設置している電話相談窓口「発熱者SOS」などへの電話数も減っているという。 ただ、府内の病床使用率は65・9%で、軽症中等症病床に限ると73・6%だった。吉村知事は「軽症中等症病床が逼迫(ひっぱく)している」と強調。お盆の期間で医療機関が休みになり発熱外来の逼迫も予想されるため、府民に向け「基本的な感染対策の徹底をお願いしたい」と呼びかけた。(新谷千布美)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

統計不正の再発防止へ国交省が改革プラン 問われる実効性

 国土交通省による基幹統計の不正問題で、同省は10日、不正の再発防止に向け、34項目からなる「統計改革プラン」をまとめた。統計部門の体制強化や助言役の専門家会議の設置が柱だが、過去にも再発防止策が打ち出されながら不正が続いた経緯があり、実効性が問われそうだ。 問題の統計は「建設工事受注動態統計」。同省がデータを無断で書き換えて二重計上し、統計が過大になっていた。同統計の担当職員は3人で、兼務を考慮すると実質の人数は1・3人。同省所管のほかの統計も同様の状況だという。 このため、改革プランでは、人員体制の強化▽統計全般を横断的に統括する部門の新設▽民間委託の活用などを盛り込んだ。研修や人事を通じて、専門知識を持った人材の育成にも取り組むとした。「問題発見と解決を奨励する組織風土づくり」めざす また同省の検証委員会や特別…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

会合には参加せず会費のみ 総務相になる寺田氏、教団側に2万円

2022年8月10日 15時30分 総務相として初入閣する寺田稔氏(64)は10日、「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」の友好団体「国際勝共連合」の2018年の会合に、政治団体を通じて会費2万円を支出していたことを明らかにした。 会費を支払っていたのは寺田氏の資金管理団体で、寺田氏の事務所によると、支払先の会合は18年10月25日に開かれた「国際勝共連合創立50周年記念大会」。 10日に取材に応じた寺田氏は、「地元の知り合いに誘われたが、予定が合わずに参加しなかった」と説明。ただ、「時間があれば行く」と事前に言っていたため、会費を支払ったという。 寺田氏は「(教団関連の団体とは)認識していなかった。旧統一教会に限らず、社会的に問題になるような諸団体についてはお付き合いをすることがないようにしていきたいと思います」と話した。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「秘書が代理で持参」 厚労相予定の加藤氏、教団友好団体に会費

2022年8月10日 16時00分 厚生労働相に就任する加藤勝信氏(66)は10日、自身の政治団体が「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」の友好団体「世界平和女性連合」に「会費」名目で計3万円を支出していたと認めた。 加藤氏が代表を務める自民党支部の政治資金収支報告書によると、2014年3月と16年3月に1万5千円ずつを支出していた。 首相官邸で記者団の取材に応じた加藤氏は事実関係を認め、懇親会や地元の会合の費用として秘書が代理で持参したなどと説明した。また、自民党の総務会長時代に教団の友好団体「世界日報」の取材を受けたことも明らかにした。 そのうえで、今後の教団側との関係について、「関連の疑いがある団体との関係は、きっぱりと整理していきたい」と述べた。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

留任の山際経済再生担当相、教団友好団体の催しに出席認める

2022年8月10日 16時30分 経済再生担当相に留任する山際大志郎氏は10日の記者会見で、2018年に「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」の友好団体「平和大使協議会」が横浜市で主催したとみられる「アフリカビジョンセミナー」に出席していたことを認めた。自身の資金管理団体が同協議会に会費1万円を支出していたことも認めた。 山際氏は会見で、「今にして思えば、熟慮に欠けた」としたうえで、「アフリカに深く関連してきた身として、出席を決断したんだと思う。どのような方々が主催しているものか明確に確認したかどうか、わからない」と説明した。 また、今後の教団との関係について、「近年は(教団の)関連団体のイベント出席などの関係は持っていないものの、反省すべきは反省し、疑念を持たれることのないよう、今後とも社会的に問題があると指摘される団体との関係は持たないように慎重に行動していく」と話した。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

81歳父も死亡、79歳母に続き 放置疑いで41歳長男逮捕 大阪

2022年8月10日 13時18分 大阪市此花区の民家で衰弱した両親を放置したとして同居の長男(41)が保護責任者遺棄容疑で逮捕された事件で、大阪府警は10日、病院に搬送されていた父親の比嘉泰広さん(81)の死亡が確認されたと発表した。母親の喜美江さん(79)は8日夜、自宅で遺体で見つかっていた。 逮捕されたのは同区西九条1丁目の無職、比嘉広一容疑者。此花署によると、比嘉容疑者は8日午後8時ごろ、「両親が倒れている」と119番通報した。救急隊が駆けつけたところ、喜美江さんはすでに死亡しており、泰広さんは意識不明の状態で病院に搬送された。部屋中にごみが散乱していたという。 比嘉容疑者は両親との3人暮らし。「病院に連れて行ったり救急車を呼んだりしなかった。理由はわからない」と供述しているという。逮捕容疑は8月上旬、自宅で衰弱していた両親に必要な治療を受けさせず放置したというもの。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

安倍氏銃撃「責任一生背負っていく」 二之湯氏が公安委員長退任会見

 内閣改造で国家公安委員長を退任した二之湯智氏は10日、警察庁内で記者会見した。安倍晋三元首相の銃撃事件で警察庁が当時の警護警備の問題点の検証などを進めている中での退任となったことについて「道半ばであり、最後まで見届けることはできないが、後任の委員長の下、立派な検証・見直しの結果が報告できると思う」と述べた。 二之湯氏は銃撃事件について「責任を非常に重く受け止めている」と改めて言及。「私自身の政治的責任をおそらく一生背負っていくと思っている」と述べた。 二之湯氏は2018年に「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」の関連団体のイベントで京都府実行委員長を務めていたことが明らかになっている。これについて「当時、名前を貸したが、今となっては、もう少し考えるべきであった」と語った。(編集委員・吉田伸八)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

動物園生まれのライチョウを中央アルプスへ ヘリで移送「復活作戦」

【動画】ライチョウ里帰りの日まで 母子見守る喜びと涙と=那須どうぶつ王国提供 環境省が進める国の特別天然記念物・ライチョウの中央アルプスでの「復活作戦」で、茶臼山動物園(長野市)と那須どうぶつ王国(栃木県那須町)で繁殖させた家族の計22羽が10日にも、中央アルプスの木曽駒ケ岳に移送される。移送後、環境に慣れ、動物園生まれのヒナの野生復帰が成功すれば、中央アルプスでの個体群復活に大きく前進する。 環境省信越自然環境事務所などが8日発表した。 22羽の内訳は成鳥6羽(メス5羽、オス1羽)とヒナ16羽。成鳥はいずれも2021年夏に木曽駒ケ岳から動物園に移送された個体で、両園で繁殖が試みられていた。ヒナ16羽はいずれも那須生まれ。茶臼山ではヒナが育たなかった。 22羽は10日早朝にヘリコプターで山頂付近に移送される予定。約1週間、保護ケージの中で現地の環境に慣れさせた後に放鳥される。天候不良などで10日に実施できない場合は11日に順延となる可能性もある。 日本のライチョウは本州中部…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

子どもと海水浴 安全に楽しむための持ち物と知っておくべきこと

 楽しい海水浴。ただ、海は一つ間違えば危険がいっぱいです。救助を「浮いて待て」ともいわれますが、これは、流されたり、急に深みにはまったりした時の対処方法。慌ててしまうと難しい面もあります。 海には何を持っていけば? 情報収集はどうやって? 子どもに必要なものは? 事故を予防するために、海に入る前に知っておいた方がいいポイントを、日本ライフセービング協会の松本貴行・ライフセービング教育本部長の話を元にまとめました。風の強さと向きに注意 遊びに出かける前の準備は欠かせません。 まず、海水浴場として開設されているかどうかを、その自治体のホームページで確認します。中には、週末だけ海水浴場としている場合もあります。 ライフセーバーが海水浴場にいるのかどうかも大事です。自治体のほか、日本ライフセービング協会のHP(https://jla-lifesaving.or.jp/watersafety/lifesaver/)で情報を公表しています。 天気で気にして欲しいのは、風の強さと向き。特に、陸から海へ吹く風は要注意です。事前に天気予報を調べるほか、現地でも砂浜にある旗などを見て随時気にしておきます。 風で飛ばされたり流されたりした浮き具などを追いかけ、ふと気づくと足のつかない水深の場所まで来ていると、パニックや疲労で溺れる原因になります。遊具に追いついたとしても両手がふさがってしまい、泳いで戻るのは難しいです。流されたビーチボール あきらめると約束を 風が強い時は、浮き具やビーチボールで遊ばない判断も大事です。特に子どもは、持ち物をなくさないように焦ってしまいがちです。保護者はもし持ち物が流されても追いかけずにあきらめることを子どもと約束しておきましょう。 身につける物も注意して欲しいポイントがあります。 水辺で遊ぶ時には、脱げにくくかかとが固定できるアクアシューズを。滑りやすく脱げやすいビーチサンダルは、思わぬ転倒や落水につながる危険性があります。 川で必須のライフジャケットは、海でも浮くことを助けてくれます。着用するかどうかは泳ぎのレベルや遊び方などで判断の個人差もありますが、泳ぐのが苦手な人にとっては気持ちの面で安心につながります。 流されてしまった時、浮輪では体がすり抜けてしまいますが、ライフジャケットなら呼吸を確保し、着ていない時よりも体温が奪われにくくなります。 ただ、波によって体の向きが仰向けからうつぶせにひっくり返ることもあります。そうしたとき、ライフジャケットを着ている状態でも、身体をコントロールして、しっかり仰向けに体勢を戻せるかどうか、波打ち際の浅いところで練習してみるのが良いです。溺れるときは静か 海に入る時、子どもと訪れている場合は、手の届く範囲で一緒に遊んでください。 溺れる時は、「バシャバシャ」という音や「助けて!」という声を出さずに静かに沈んでいくと言われます。溺れる瞬間の目撃情報は、実は多くありません。 ましてや大人が子どもから離れていると、溺れたことに気づけません。小さい子どもの場合、水の抵抗をあまり理解できておらず、浅いところでも体に足がついていかないために、前のめりに転んで溺れてしまうことがあります。離岸流の見分けかたは? 海水浴場で溺れる事故の約半分は、離岸流が原因とされています。 打ち寄せた波が沖へ戻る時、水の流れが集まると強い流れになります。流れに逆らって泳ぐのはとても難しく、浜から遠ざかっていくことで冷静さを失い、パニックや疲れで溺れにつながってしまいます。 ライフセーバーがいる海水浴場では、離岸流の発生しやすい場所は遊泳できるエリアから外すようにしている場合がありますが、海に入る前に波の様子を観察してみると、離岸流に気づけることがあります。 離岸流は、沖へ行く流れと浜へ打ち寄せる流れが打ち消しあっているため、波が崩れにくくなっています。また、砂が巻き上げられているため他の部分とは水の色が違っていたり、浮いているゴミや海藻などが集まりやすくなっていたりします。 もし離岸流に流れされてしまったら、逆らって泳ごうとせずに、海岸と平行に移動して離岸流から離れてから、岸に向かって泳ぎます。 溺れている人を見かけたら、まずは浮き具になるものを差し出したり投げ入れたりして、つかまるように指示し、さらに落ち着くように言葉をかけます。ペットボトルやクーラーボックス、バケツも浮力になります。近くにいるライフセーバーを呼んだり、119番通報したりして救助を求めます。 自分の身一つで救助に向かうのは危険です。ライフセーバーであっても、何も持たずに飛び込むことは原則しません。溺れている人は必死なので、助けようとした人にしがみついて沈めてしまうほどの力を持っています。 日本ライフセービング協会では、小中学生やその教員、保護者向けに海などでの事故を予防するためのオンライン教材「e-Lifesaving」(https://elearning.jla-lifesaving.or.jp/)を無料公開しています。動画やイラストで一般の人にもわかりやすい構成です。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

コロナ患者、救急搬送まで35時間 東京消防庁、過去最長を更新

岩田恵実2022年8月10日 10時13分 東京消防庁は10日、新型コロナウイルス感染者の救急搬送で、救急要請を受けてから病院に搬送するまでの時間が過去最長となる約35時間47分かかった例があったと明らかにした。感染拡大の「第7波」による病床の逼迫(ひっぱく)で、搬送先が見つからない深刻な状況が続いている。 同庁によると、過去最長になったのは今年夏に要請があった70代男性の搬送。足を負傷して入院する際にコロナ陽性が判明し、転院するために搬送の要請があったが、コロナの診察と整形外科の両方を担当できる医療機関が見つからなかったという。これまでの最長は「第5波」中だった昨夏の搬送で約23時間35分だった。 東京都内では、第7波に入ったとされる7月上旬を境にコロナ患者の救急搬送件数が激増。6月27日~7月3日は131件だったが、8月1~7日は780件と約6倍になった。 このうち、搬送にかかった時間が5時間以上だったのは88件、3時間以上5時間未満が100件、1時間以上3時間未満が494件、1時間未満が98件だった。(岩田恵実)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル