社会

人生を変える3分間 米英ゴット・タレントシリーズで日本人が活躍中

 歌手スーザン・ボイルさんを発掘したことで知られる英国の人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント(BGT)」で今年、日本人マジシャンが「MVP」にあたる「ゴールデンブザー」を獲得した。米国版「アメリカズ・ゴット・タレント(AGT)」でも現在、4組の日本人が勝ち残っている。出場そのものが「人生を変える」とさえ言われる3分間に、人生を賭けている。 英国で今年5月に放送されたBGTに出場したのは、マジシャンの岩崎圭一さん(@keiichi_iwasaki)。1回戦にあたるオーディションで、「ドラゴンボール」のようなコミカルな動きと、親しみやすい英語のトークで観客を笑わせながら、一転、トランプを空中に浮かせて驚かせた。最後は指輪を空中にゆっくり浮遊させ、審査員女性の指にすっぽり収めると、会場は総立ちで拍手を送った。 BGTは、4人の審査員と司会者が一つのシーズンで1度ずつゴールデンブザーを押す権利がある。次のラウンドへ無条件で進めるほか、MVPのような価値もあり、岩崎さんは司会者からブザーをもらった。 岩崎さんは番組の冒頭で出演の動機を聞かれ、「優勝賞金で、大西洋を渡るための手こぎボートを買いたい」と大まじめで答えた。審査員は苦笑いしたが、実際に20年前から人力による世界一周を続けている。 移動は中国で購入したという…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

旧統一教会の献金トラブル、潜在化? 見えづらい背景に手法の変化

 「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」をめぐるトラブルの相談件数は、過去と比べて減っている。だが専門家は、献金を集める手法やトラブル対応の変化によって問題が表面化しにくくなっていると指摘する。 今年1月、山口県の70代女性が、教団の問題に取り組む「全国霊感商法対策弁護士連絡会」(全国弁連)に駆け込んだ。 年金とパートの収入で生活していたところ、知人に紹介された教団の信者から、こう言われたという。 「短命の先祖が多い。先祖が霊界の地獄で苦しみ続けている。あなたの息子が仕事や結婚に恵まれないのは、そのせいだ」全国弁連が把握する教団の献金トラブルの件数は大きく減っています。その背景にあると指摘される「手法の変化」とは… 長男の将来が不安になった女…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

宿場町・足助で謎の落書き 容疑のスキー選手「あれはアート」

 文字でもなければ絵でもない――。そんな謎の落書きが宿場町の面影を残す愛知の山あいの街で相次いで見つかった。容疑者として7月に逮捕されたのは、国際的な若手スキー選手。調べに対し「あれはアートだ」と説明したという。 愛知県豊田市の足助地区。かつては尾張・三河と信州を結ぶ街道の中継地として栄え、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されたエリアがある。紅葉の名所・香嵐渓もあり、東海地方を代表する観光地の一つだ。 足助地区内で落書きが目につくようになったのは昨秋ごろ。「落書きは一つあると、どんどん集まる。景観を損なう行為で、足助にとっては大きな損失になる」(捜査関係者)。グラウンドにあるベンチの屋根の柱、電力会社の変圧器、中学校近くのフェンス……。保存地区内を含め被害は続いた。 落書きは警察の取り締まりの対象だ。特定の個人への嫌がらせ目的のものや、外国人への差別的なメッセージが書かれたものでは、その内容から犯人像が絞り込まれるケースが少なくない。 一方で、足助地区内で見つかった落書きは「アルファベットを崩したようにも見えるが解読はできないもの」(捜査関係者)。手がかりが乏しいなか、昨秋から地道な捜査を続け、容疑者として浮かんだのは豊田市内に住む20代の男だった。 足助署は7月19日に男を逮…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「本当の強さ持てば戦争は起こらない」 こども代表「平和への誓い」

 広島への原爆投下から77年がたった6日、広島市であった平和記念式典では、広島市立幟町(のぼりちょう)小6年のバルバラ・アレックスさん(12)と同市立中島小6年の山崎鈴(りん)さん(11)が「平和への誓い」を読み上げた。 ロシアの侵攻で、ウクライナ各地で戦闘が続く。バルバラさんは「今この瞬間も、日常を奪われている人たちが世界にはいます」。山崎さんは「本当の強さとは、違いを認め、相手を受け入れること」と述べ、「本当の強さを持てば、戦争は起こらないはずです」と訴えた。 2人は最後に「平和な景色が映し出される未来を創(つく)るため、私たちは、行動していくことを誓います」と声を合わせた。 イタリア出身のバルバラさんは取材に「今は戦争の悲惨さを知るとき。いろんな国に届くように発信したい」、米国で5年ほど暮らした山崎さんは「一人でも多く平和について考えてもらいたい」と話した。(黒田陸離)こども代表「平和への誓い」 あなたにとって、大切(たいせつ)な人(ひと)は誰(だれ)ですか。 家族(かぞく)、友(とも)だち、先生(せんせい)。 私(わたし)たちには、大切(たいせつ)な人(ひと)がたくさんいます。大切(たいせつ)な人(ひと)と一緒(いっしょ)に過(す)ごす。笑(わら)い合(あ)う。 そんな当(あ)たり前(まえ)の日常(にちじょう)はとても幸(しあわ)せです。 昭和(しょうわ)20年(ねん)(1945年(ねん))8月(がつ)6日(か) 午前(ごぜん)8時(じ)15分(ふん)。 道(みち)に転(ころ)がる死体(したい)。 死体(したい)で埋(う)め尽(つ)くされた川(かわ)。 「水(みず)をくれ。」「水(みず)をください。」という声(こえ)。 大切(たいせつ)な人(ひと)を一瞬(いっしゅん)で亡(な)くし、当(あ)たり前(まえ)の日常(にちじょう)や未来(みらい)が突然(とつぜん)奪(うば)われました。 あれから77年(ねん)経(た)ちました。 今(いま)この瞬間(しゅんかん)も、日常(にちじょう)を奪(うば)われている人(ひと)たちが世界(せかい)にはいます。 戦争(せんそう)は、昔(むかし)のことではないのです。 自分(じぶん)が優位(ゆうい)に立(た)ち、自分(じぶん)の考(かんが)えを押(お)し通(とお)すこと、それは、強(つよ)さとは言(い)えません。 本当(ほんとう)の強(つよ)さとは、違(ちが)いを認(みと)め、相手(あいて)を受(う)け入(い)れること、思(おも)いやりの心(こころ)をもち、相手(あいて)を理解(りかい)しようとすることです。 本当(ほんとう)の強(つよ)さをもてば、戦争(せんそう)は起(お)こらないはずです。 過去(かこ)に起(お)こったことを変(か)えることはできません。 しかし、未来(みらい)は創(つく)ることができます。 悲(かな)しみを受(う)け止(と)め、立(た)ち上(あ)がった被爆者(ひばくしゃ)は、私(わたし)たちのために、平和(へいわ)な広島(ひろしま)を創(つく)ってくれました。 今度(こんど)は私(わたし)たちの番(ばん)です。 被爆者(ひばくしゃ)の声(こえ)を聞(き)き、思(おも)いを想像(そうぞう)すること。 その思(おも)いをたくさんの人(ひと)に伝(つた)えること。 そして、自分(じぶん)も周(まわ)りの人(ひと)も大切(たいせつ)にし、互(たが)いに助(たす)け合(あ)うこと。 世界中(せかいじゅう)の人(ひと)の目(め)に、平和(へいわ)な景色(けしき)が映(うつ)し出(だ)される未来(みらい)を創(つく)るため、私(わたし)たちは、行動(こうどう)していくことを誓(ちか)います。令和(れいわ)4年(ねん)(2022年(ねん))8月(がつ)6日(か)こども代表(だいひょう)広島市立(ひろしましりつ)幟町(のぼりちょう)小学校(しょうがっこう)6年(ねん)      バルバラ・アレックス広島市立(ひろしましりつ)中島(なかじま)小学校(しょうがっこう)6年(ねん)             山崎鈴(やまさきりん)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

橋の崩落現場近くで車を発見、大雨で不明の車両か 人は見当たらず

須田世紀、三井新2022年8月6日 19時30分 3日からの記録的な大雨で山形県飯豊(いいで)町の大巻橋が崩落し、通行中の車が川に流された現場付近で6日、車1台が見つかった。県警によると、行方不明となっている車と特徴がほぼ一致しているという。当時、車には男性1人が乗っていたとみられ、県警が行方を捜している。車の中に人は見当たらず 県警によると6日午前10時50分ごろ、県道の大巻橋から数百メートル下流の川岸で、車が土砂に埋まっているのを県警と消防の合同捜索隊が見つけた。重機で引き上げたところ、車内に人は見当たらなかったという。 3日午後、橋が崩落し、車1台が流されたとの110番通報があった。その後、町内に住む男性の行方が分からなくなっているとして家族から捜索願が出されていた。(須田世紀、三井新)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「10万票を切ることはない」 旧統一教会が支えた安倍派候補

 東日本に住む40代の女性は、「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)の2世信者。教団の合同結婚式で結婚した両親と、信者ばかりが暮らすアパートで育った。日曜は礼拝に行き、10代のころには韓国での修練会に参加したこともある。家には両親が教団から買った「壺(つぼ)」があった。 今年の参院選の投開票日を3日後に控えた7月7日。女性のスマートフォンにメッセージが届いた。 「祈・当選!井上よしゆき先生 政界に必要な人」 「井上候補はサタン側勢力と戦っています」 教団の熱心な信者から、比例区から立候補した自民党の井上義行氏への投票を呼びかける内容だった。女性は国政選挙のたび、親から指示された自民党候補に投票してきた。このときも疑問はなく、井上氏に投票したという。 井上氏は、旧国鉄職員から内閣府職員などを経て安倍晋三元首相の首相秘書官も務めた人物だ。2019年の参院選では約8万8千票の得票で落選したが、今回は2倍近い16万5千票で当選した。 「本部からは、20万票を目標に指示している。10万票を切ることはない」 参院選を前に、教団関係者は支援先である井上氏の当選に自信を見せていた。支持基盤が弱い候補者を当選させることが「うちの役割だ」という。「前回と同じような票を」 安倍氏の答えは 16年の参院選では初当選した宮島喜文氏、19年参院選では再選した北村経夫氏が、教団の支援先だった。井上氏を含め、組織票の強みを生かせる比例区で出た安倍派の議員たちだ。 その安倍氏のもとを、今年に…この記事は有料会員記事です。残り914文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

半旗掲揚の「配慮」求める通知 「教委自ら政治的中立性損なう行為」

 安倍晋三元首相の銃撃事件を受け、福岡市教育委員会が7月12日、全ての市立学校長宛てに半旗(弔旗)の掲揚への「配慮」を求める文書を出していました。東京都や北海道帯広市、川崎市、仙台市、大阪府吹田市、山口県などでも、同様の要請が学校に通知されていました。9月には安倍元首相の国葬が予定されるなか、政治と教育の関係をどう考えればいいのでしょうか。教育行政学を研究する中嶋哲彦・名古屋大名誉教授に聞きました。 ――半旗の掲揚を求める教育委員会(教委)から学校への通知をどう見ますか 問題は二つあります。一つは教育の政治的中立性を揺るがす行為であるということ。もう一つは要請という形を取りながら、実際には学校側が応じざるを得ない強制のようなかたちになっていることです。 ――政治的中立性の点でどんな問題がありますか 7月に執り行われた安倍晋三氏の葬儀は、家族で営まれた個人的なものでした。また、日々、政治家を含めいろいろな方が亡くなっているが、一般に学校では弔意が示されることはありません。 もちろん安倍氏の銃撃事件自体は痛ましいものですが、その政治的な業績を肯定的に評価するか、否定的に評価するかは国民の間でも議論が分かれるところです。弔意を示すことは、学校側として安倍氏に肯定的な評価を示すことになりかねず、問題です。 ――法的な問題は 公教育では、子どもに対して…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

東京都教委が半旗掲揚求める文書配布、都立校に 安倍氏葬儀の前日

 東京都教育委員会が先月11日、安倍晋三元首相の葬儀にあわせて半旗掲揚を求める内容が記された文書を都立学校に送っていたことが分かった。「強制ではなく参考として送った」などと説明し、教育基本法が定める政治的中立に抵触するものではないとしている。 都教委によると、文書は都総務局が庁内向けに作成した事務連絡。都庁本庁舎などで7月12日に半旗を掲揚することを伝えたうえで、「出先機関や事業所でも特段の配慮をお願いします」としていた。都教委はこの文書を高校や特別支援学校など都立255校に転送したという。 都教委の担当者は取材に対し、「事務連絡を参考として周知した。問題はない」と話した。掲揚実施の有無も把握していないといい、学校側からの問い合わせもなかったという。 一方、都総務局の担当者は取…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

安倍元首相の葬儀時に「半旗掲揚を」 教委の要請に困惑する学校現場

 安倍晋三元首相の葬儀に合わせ、各地の教育委員会が学校に国旗や校旗の半旗(弔旗)掲揚を促していたことが、相次いで明らかになっている。実際に掲揚した学校があるなか、現場には疑問の声もある。 7月8日に銃撃され亡くなった安倍氏の家族葬は12日に東京都内で営まれた。 福岡市教育委員会は12日付で、市内全ての市立小中高校と特別支援学校の計226校の学校長宛てに、「民主主義を擁護し、犠牲となった安倍晋三元首相を悼む弔旗掲揚について」と題する文書を通知。12~15日に、半旗掲揚への「配慮」を求めた。 30代の男性教諭が勤める学校は、通知を受けて半旗を掲揚した。職員朝礼で、校長から「半旗を揚げます」と短く報告があったという。 この教諭は「個人で哀悼の意を示すのは構わないが、なぜ学校として弔意を示さなければならないのか。子どもや保護者から理由を問われたら、どう説明したらいいのか」と話す。 ただ、当時は終業式直前の慌ただしい時期。男性は「仕事に追われて冷静に考える時間もなかった」。朝礼で意見や異論は出なかったという。 40代の男性教諭が勤める学…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

沢登りツアーの約50人を救助 滋賀・東近江、川の増水で一時孤立

取り残された中州から救助される人たち=朝日放送テレビ撮影 6日午後0時35分ごろ、滋賀県東近江市杠葉尾町の神崎川で、「増水して沢登りをしているツアー客が対岸に取り残されている」とツアー会社から110番通報があった。約50人が川岸で動けなくなったが、約4時間後に全員が救助された。 東近江署などによると、取り残されたのは沢登りをしていたツアー客とガイドのグループ。県警機動隊員や八日市消防署員らが出動し、川にロープを張り、道がある方の川岸に誘導して救助した。けが人はいなかった。 また、同日午後0時40分ごろには、約2キロ下流側の東近江市黄和田町の愛知川でも、「中州に親子3人が取り残されている」と付近にいた人から110番通報があった。3人は約2時間後に救助され、けがはなかった。キャンプ中だったという。 彦根地方気象台によると、上…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル