社会

海保の航空機からボルトが落下 飛行後の点検で判明、被害の報告なし

2022年6月27日 22時18分 関西空港海上保安航空基地は27日、監視や人員輸送などに使う航空機「はやぶさ」(サーブ340B型、全長約20メートル)の部品が落下したと発表した。部品は、左主翼の表面カバーを固定するボルト2本。スチール製で1本の長さは29ミリ、幅13ミリ、重さ14・6グラム。落下の原因や場所は分からないという。 同基地管理課によると、航空機は27日午前11時40分ごろに関西空港を出発し、淡路島や香川県の上空を飛行後、午後2時25分ごろに戻った。帰着後の点検で落下がわかったという。午後7時現在、被害の報告はなく、飛行目的は公表できないという。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

作曲家の渡辺宙明さん死去 「マジンガーZ」「人造人間キカイダー」

定塚遼2022年6月27日 22時38分 「マジンガーZ」「人造人間キカイダー」などの特撮番組やアニメの主題歌を手がけた作曲家の渡辺宙明(わたなべ・ちゅうめい、本名・渡辺宙明〈わたなべ・みちあき〉)さんが23日、老衰による心不全で死去した。96歳だった。葬儀は近親者で営んだ。喪主は長男で作曲家の渡辺俊幸さん。 愛知県出身。作曲家の團伊玖磨氏や渡辺貞夫氏らに師事し、クラシックやジャズの作曲を学ぶ。 72年に特撮「人造人間キカイダー」の主題歌を手がけたほか、アニメ「マジンガーZ」「野球狂の詩」、特撮「秘密戦隊ゴレンジャー」でテーマ曲などを手がけた。2021年には戦隊シリーズ「機界戦隊ゼンカイジャー」で39年ぶりに映像に音楽をつける劇伴を担当するなど、90代に入っても創作意欲は健在だった。(定塚遼)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「東京、なまら暑い…」 はや梅雨明けでびっくり 各所で節電も

 関東地方は梅雨明けしたとみられると気象庁が27日、発表した。統計が残る1951年以降で最も早く、梅雨の期間も最短だった。都内では27日まで3日連続で、最高気温が35度以上の猛暑日を観測。初の「電力需給逼迫(ひっぱく)注意報」も出され、都内の各機関は節電への対応に追われた。 百貨店などが立ち並ぶ銀座。午後1時ごろ、信号待ちの人たちは短時間でも建物の陰に入って涼を取り、道行く人は日傘を差したり、タオルで汗をぬぐったりして、暑さをしのいでいた。 仕事の打ち合わせで来たという横浜市の会社役員女性(64)は、梅雨明けに驚きを隠さなかった。「梅雨、短かったですね。梅雨って感じが全然しなかった。最近は在宅勤務で外に出ていなかったから、この暑さはこたえます」。友人に会うため、北海道から上京したという男性(76)は「こんなに暑くなるとは思わなかった」と日陰のベンチで一休み。「北海道は夜になると肌寒いくらい。東京はなまら(とても)暑い」と話した。 気象庁によると、27日は島嶼(とうしょ)部を除く都内の観測地点8地点のうち、5地点で35度以上の猛暑日を観測した。最高は八王子(八王子市)で午後1時4分に36・9度を記録。府中(府中市)では今年最高の35・8度に達した。島嶼部でも9地点中、大島町や三宅村などの4地点で今年に入って最も高い気温となった。 熱波は都内の電力需給にも影…この記事は有料会員記事です。残り1274文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

知床の海に供養の塔婆流す 京都仏教会や法隆寺の僧侶ら

 北海道斜里町の知床三堂を訪れていた京都仏教会や奈良・法隆寺の僧侶らが27日、4月に起きた観光船事故の現場近くの海岸で法要をした。京都仏教会の常務理事で聖護院(しょうごいん)の宮城泰年(たいねん)門主(90)が事前に書いた供養の塔婆を海に流し、犠牲者の冥福と行方不明者の一日も早い発見を祈った。 法要を営んだのは漁師が作業する「番屋(ばんや)」と呼ばれる小屋。観光船が出港したウトロ漁港から車で約1時間の海辺にある。地元で自然に親しむ活動をする佐野博さん(75)によると、観光船は番屋から船で5分ほどのところで沈没したという。僧侶らは番屋の中でお経を唱えた後、番屋の前の防波堤で読経して塔婆を流した。 宮城さんは「この海で拝んだ…この記事は有料会員記事です。残り303文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

もう猛暑で電力需給は綱渡り、水不足も心配 それでも大雨には警戒を

 今年は早くも猛暑となり、電気と水の不足が心配されている。冷房による電力需要が伸びるなか供給力が十分確保できず、政府は東京電力管内で「電力需給逼迫(ひっぱく)注意報」を出した。九州南部と東海、関東甲信の梅雨の期間は過去最短と見込まれている。真夏に向け全国的に節電や節水が求められそうだ。 「電力需要がさらに増加する見込みだ」 27日午前、経済産業省の担当者は急きょ開いた会見でそう説明した。 電力供給の余裕を示す「予備率」は最低3%必要とされる。前日段階では、27日午後4時半~5時の予備率は3・7%と想定されていたが、この時に示された資料では1・2%となっていた。想定より気温が高くなり、電力需要も増える見通しとなったためだ。 政府は26日夕、「電力逼迫(ひっぱく)注意報」を初めて出した。予備率が前日午後4時段階で5%以下になると見込まれる場合に出す。仮に同じタイミングで3%を切っていれば、もう一段階上の「警報」を出すことになっている。1・2%という数字は、それほどの状況悪化を示していた。火力発電所の休廃止や地震… 逼迫の背景 政府や大手電力は急きょ、東…この記事は有料会員記事です。残り1511文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

総額23億円「貸し付け」か カード買い物枠「現金化」業者を摘発

 クレジットカードの買い物利用枠を使って実質的に違法な高利貸をしたとして、警視庁は、「安心くん」など五つのサイトで客を勧誘していた運営会社「トラストオブファイブ」=東京都世田谷区=の社長、藤田幸夫容疑者(41)=世田谷区=ら計7人を出資法違反(超高金利)容疑で逮捕し、27日発表した。法人としての同社も同容疑で書類送検した。 捜査関係者によると、同社はカードの買い物利用枠を「現金化」する業者。現金を必要とする客に対し、架空の取引によるカード決済をさせ、決済額の一部をキャッシュバックした残りの差額を得ていた。警視庁は、キャッシュバック分は実質的に客への貸し付けにあたり、決済額との差額分は違法に高い利息だったとみている。 同社は、自ら運営する5サイトを通じて2018年3月~21年12月に全国の約5900人にカードで決済させた金額のうち約23億5千万円をキャッシュバックし、約9億5千万円の利益を得ていたという。「安心くん」のHPでは「入金は最短10分」「最高換金率98%」などと宣伝していた。 生活経済課によると、7人の逮捕容疑は20年3月~21年2月、運営する通信販売業者から客5人が計約380万円分のパソコンなどをカードで買ったように装い、それを計約254万円で買い戻したように見せかけキャッシュバックし、差額の約126万円を利息として受け取った疑いがある。客によっては、利息は法定の約80倍だった。同課は7人の認否を明らかにしていない。「現金化」は規約違反、トラブルのおそれも 買い物利用枠の現金化をめぐ…この記事は有料会員記事です。残り472文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

みちのくプロレスの19歳レスラー 参院選の投票日は「試合です」

 24時間、プライベートはない。先輩レスラーと暮らす合宿所で自由な空間は、洗濯物が並ぶ二段ベッドの上だけだ。「でも、試合前にここでマスクをかぶれば気合がみなぎるんです」 山谷林檎(りんご)さん(19)は昨年4月、みちのくプロレス(岩手県滝沢市)に社員として入社した。出身の青森県の特産にちなんだリングネームのマスクマンとして、入社1年を経た今年5月にデビューしたばかりだ。10代の新成人18歳からは大人である。民法改正で、4月からそうなった。職を得て社会に踏み出した若者たちは何を思うのか。7月10日の投開票日に向け、参院選で各候補者が支持を訴えて声をからすいま、10代の新成人の声を聞いた。 みちのくプロレスは1993年に旗揚げ。全国の「ご当地プロレス」の先駆けともなった。しかし、少子高齢化や人口減少などの社会の変容が経営を危うくする。観客数が年々減る中、さらにコロナ禍に襲われた。一時は興行が全くできなかった。 生き残り策のひとつが、選手の「地域密着」。地元青森でのデビュー戦のチケットは、1人で140枚も売った。250人が観戦した。「プロになるのを地元の人たちが楽しみにしてくれていた。期待を裏切らないよう、何度倒されても立ち上がる選手になる」 腕立て伏せ200回。スクワ…この記事は有料会員記事です。残り285文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

63人の比例票無効に、選挙区の投票用紙2度渡すミス 茨城・つくば

 茨城県選挙管理委員会は27日、つくば市の参院選の期日前投票所で、有権者63人に茨城選挙区の投票用紙を2度渡し、比例区に投票させるミスがあったと発表した。63人の比例区の投票は無効になる見込みだという。 県選管によると、選挙区の投票用紙はクリーム色(うす黄色)で、比例区は白色。用紙の右上に選挙区は「選」、比例区は「比」の文字が、それぞれ丸で囲まれて印刷されている。 ミスがあったのは、商業施設「イオンモールつくば」内に設けられた期日前投票所。26日午前10時~午後0時20分ごろ、選挙区の投票を終えた63人に、本来は比例区の投票用紙を渡さなければならないのに、担当者が誤って選挙区の用紙を渡したという。投票に来た64人目の有権者から、用紙が違うと指摘され、ミスに気づいたという。 この投票所では、1人の担当者が、訪れた人に投票用紙を渡す業務を担っていたという。これを受けて県選管は26日、投票所の業務を担う各市町村選管に対し、投票用紙を渡す際は、複数人で十分確認するよう注意喚起した。 県選管は、「選挙の執行管理に対する信頼を損ね、おわびします」とのコメントを発表した。(藤田大道)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

学校のお便り「読めない」、悩む外国人家庭 小さな情報も届けるには

 学校で、日本語指導が必要な外国籍の子どもが増えています。外国人保護者にとって悩みの一つが、学校からのお便りなどが読めず、内容が分からないことです。 どう改善していけばよいのか。外国ルーツの子どもや保護者らを支援するNPO法人青少年自立援助センターの田中宝紀(いき)さんは、お便りをメールで送るなど、連絡方法の「デジタル化」をあげます。 外国人保護者の支援の現状や課題を、詳しく聞きました。大事な情報、見極めも大変 ――外国人家庭には、どんな苦労がありますか。 外国人保護者にとって、大きな悩みの一つが「お便りが読めない」ことです。 日本語のお便りの中にアルファベットがあれば、そこから類推したり、数字があればお金が関係しているのかと心配して、私たち支援者に尋ねたりしてくることもあります。 学校のお便りは枚数が多いだけでなく、時候のあいさつから始まって全体的に長いこともあり、要点がつかみにくいです。外国人がその中から、大事な情報を見極めるのも大変です。 学校の先生にとっても、外国人保護者に連絡事項が伝わらないことが、大きな負担になっています。コロナ禍でSOS出しづらく ――支援団体にたどりつかない方はどうしているのでしょうか。 情報の内容がわからないまま、過ごしてしまう場合も多いです。記事の後半では、今後問題になる外国人が分散して住む「散在化」から生まれる課題や、問題解決のためのデジタル化のメリットなどを詳しく紹介します。 特にコロナ禍で、保護者会な…この記事は有料会員記事です。残り1854文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

両陛下、日本学士院授賞式に出席 「お体に気をつけて研究を」と激励

多田晃子2022年6月27日 14時45分 天皇、皇后両陛下は27日、東京都台東区の日本学士院会館を訪れ、日本学士院第112回授賞式に出席した。 今年度の日本学士院賞の受賞者は9人で、うち1人は恩賜賞も受賞。また、日本学士院エジンバラ公賞の受賞者は1人だった。授賞式後、両陛下は受賞者2人から説明を受け、研究について、天皇陛下は「どういう分野に役立つと思われますか」、皇后さまは「どういうことでこの分野に興味を持たれたんですか」などと質問。陛下は「お体に気をつけてご研究をお続けください」と激励していた。(多田晃子)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル