社会

JR九州役員かたり「特別な預金プラン」 詐欺容疑で元社員を逮捕

 JR九州の役員をかたって「特別な預金プランがある」と持ちかけ、多額の現金をだまし取ったとして、鹿児島県警は18日、鹿児島市伊敷台2丁目、会社員徳田哲也容疑者(68)を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。容疑を否認しているという。 捜査2課によると、徳田容疑…この記事は有料会員記事です。残り282文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

遺体は会社代表と判明、交友関係など捜査 埼玉・朝霞の放火殺人事件

2022年5月18日 17時51分 埼玉県朝霞市で14日に内装工事会社「長葭(ながよし)内装」の事務所兼作業場が焼け、男性の焼死体が見つかった事件で、県警は18日、遺体が会社代表の長葭良さん(43)と判明した、と発表した。県警は何者かが長葭さんを暴行したうえ、現場に火を付けたとみているが、これまでに、目立ったトラブルは確認できていないという。県警は交友関係や生活実態を調べている。 火災があったのは14日午前10時前。同市上内間木の同社の平屋建てプレハブが燃えた。長葭さんの遺体は事務所で見つかり、県警がDNA型を照合し、18日に本人と確認した。また、捜査関係者によると、これまでに、上半身の前後の複数の骨が折れており、硬い物で執拗(しつよう)に殴られた可能性が高いことも判明した。近くに止めてあった車からは長葭さんの財布が見つかったが、現金が抜き取られたような形跡はなかった。 一方、捜査関係者によると、長葭さんは13日、県外で仲間と仕事をしており、事件当日の14日の明け方に事務所に戻った。関係者の証言で明らかになったという。県警は、長葭さんが事務所に戻った後に暴行を受け、抵抗できない状態で火を付けられたとみている。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

日本酒をインドへ 「未開」の巨大市場、SNSで切り開け

 海外に浸透しつつある日本酒だが、今もほぼ「未開」の地がある。高い経済成長が見込めるインドだ。日本酒の定額宅配サービスを手がける会社と全国各地の蔵元が協力し、新たな市場を切り開こうとしている。 今年2月、インドの商社に日本酒を紹介するオンラインのイベントが開かれた。目玉は「Sake box」。インドの流行を牽引(けんいん)する20~40代の女性を狙って、小瓶に入った日本酒やカクテル用ジュース、グラスなどをピンク色の箱に詰め合わせたものだ。 発案者は高岡麻彩さん(34)。しぼりたての日本酒を各地の蔵元から定額で毎月、自宅に届けるサービスを展開する東京都の会社「日本酒にしよう」のCEOを務める。「Sake box」の日本酒は愛知や栃木、埼玉、和歌山、広島、佐賀の六つの蔵元が提供した。 日本酒は国内の出荷量が減少…この記事は有料会員記事です。残り680文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

事件や火災の現場、VRで立体保存 「現場残すのつらい」遺族も期待

【動画】福岡県警がVR技術で現場を立体的に保存するシステムを全国初導入=板倉大地撮影 仮想現実(VR)の技術を使い、事件現場の映像を立体的に保存するシステムを、福岡県警が全国で初めて導入している。「新しい時代の捜査手法」として、県警は将来の活用に期待を寄せる。 県警は4月下旬、VR技術を使った撮影機材を報道陣に公開した。四つのレンズがついた重さ約9キロの白い撮影機材を背負った警察官が、室内をゆっくりと歩き回って「現場」を撮影していく。 映像は、パソコンで立体的に再現される仕組み。専用のゴーグルをつければ、再現された仮想の「室内」に入ることができる。両手に持ったコントローラーを操作して、目の前に見える物との距離を測ったり、目線の高さを調整したりすることも可能だ。現実では難しい、高い位置から現場を俯瞰(ふかん)することもできる。 導入したのは今年4月。きっ…この記事は有料会員記事です。残り1334文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

川底むき出し、田植えに影落とす漏水 JA「水来ないと苗枯れる」

 大規模な漏水が起こった矢作川の水をためる堰(せき)「明治用水頭首工」(愛知県豊田市)の上流側では18日朝、川底がむき出しになっていた。漏水の影響で水位が大幅に下がり、取水口の高さに届いていない。一方、堰の下流側では、漏れ出た水が勢いよく噴き出していた。作業員は、取水のための仮設ポンプの設置など対応に追われた。 「一刻も早く取水できるよう対応したい」。東海農政局の担当者は18日、記者会見で強調した。午前10時現在、25台の仮設ポンプを設置。今後もポンプを増設し確保する水の量を増やす。漏水箇所の応急措置もとる方針だが、復旧の見通しは立っていない。 「昨日の夕方ぐらいから、水圧が低くなって、今朝から水が出ていない」 豊田市のコメなどを生産する…この記事は有料会員記事です。残り478文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ダムの中でゆっくりおいしくなれ エイジングコーヒー熟成始まる

 巨大なダムのコンクリート堰堤(えんてい)内の小さなスペースで、コーヒー豆を時間をかけて貯蔵する取り組みが、北海道十勝地方の札内川ダム(中札内村)で始まっている。地元のコーヒー専門店4店が参加し、まろやかで深みのあるコーヒーに熟成させようというのだ。 日高山脈襟裳国定公園内にある札内川ダムは、川の水をせき止めているコンクリート堰堤が長さ300メートル、高さ114メートル。堤のてっぺんからエレベーターで46・5メートル降りたところに、コーヒー豆を貯蔵している場所がある。堰堤内の各所に通じる点検用の「監査廊(かんさろう)」と呼ばれる通路の一角。27畳ほどのコンクリートに囲まれた「部屋」だ。中には見学者向けのダムを紹介するパネルなどが飾ってある。 空調はないが、ひんやりとし…この記事は有料会員記事です。残り581文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

家族の「愛」に潜む虐待・DVの暴力 カウンセラーとして、私は闘う

 大切なものとされてきた家族だが、その姿はそれぞれだ。パートナーだと思っていた人から身体・精神面で虐待され、ぼうぜんとする人がいる。息を潜め、朝が来るのを待つ子どもがいる。家庭内暴力(DV)を受けた人たちの声を長年聞き続けてきたカウンセラーの信田さよ子さんは、「世間の常識」と闘ってきたと語る。のぶた・さよこ1946年生まれ。原宿カウンセリングセンター顧問。著書に「家族と国家は共謀する」、上間陽子さんとの対談「言葉を失ったあとで」など。2000年代、ようやく「誕生」した家族の暴力 ――近刊の対談集のまえがきで「カウンセラーであるということは、言葉が武器であるということだ」と書かれています。およそ半世紀、その武器で何と闘ってきたのですか。 「日本社会では『家族はいいもの。平和で愛情豊かな親の元で子どもが育つ』というのがずっと準拠枠とされてきました。私はカウンセラーとして、1980年代から、酔った夫に殴られたり、父から性虐待を受けたりした女性たちとカウンセリングでお会いしてきましたが、当時は家族の中に暴力などない、すべては愛ゆえのしつけやせっかんだと考えられていて、せいぜい彼らは病的だとして異端視されるくらいでした」 「実は家族は力の強弱から成り立っており、愛という『隠れみの』によって強者が弱者を支配していることが不可視になっている。ちゃんとそれを暴力と呼ばなければならないと、現場から主張して世間の常識と闘ってきたんだと思います。2000年に児童虐待防止法、01年にDV防止法ができて、ようやく家族の暴力が『誕生』したのです。法律がそう定義したからです。同じ行為でも、定義によって正義や愛情になったり暴力になったりすることを知ってもらいたいです」 ――戦争の影響についても近著で触れていますね。 「原宿カウンセリングセンターを開業した1995年から、アダルトチルドレンの女性を対象とするグループカウンセリングで、父親からの虐待経験を多く聞いてきました。今から思えば、彼女たちの父親は太平洋戦争から生きて戻ってきた人たちでした。軍隊の経験を語るわけではないけど、酒を飲むと妻や子どもにひどい暴力をふるいました。『お前みたいなやつが生きて、なんであいつが死んだんだよ』とか言うわけです」 ――父親が軍隊で経験したことを家族の中で再演していたということですか。 「旧満州(中国東北部)で翌日の戦闘に備え、飲めないのに粗悪な酒を飲まされる。そして翌日、現地の人を殺す。それはトラウマそのものだったでしょう。帰還後の暮らしの中で、そのことを忘れようと思っても忘れられず酒を飲む。私が精神科病院で働き始めた70年代に出会ったアルコール依存症の男性たちの多くはそんな経験を語りました」 「第2次世界大戦で日本が打ちのめされた経験は、戦場で戦った男性たちばかりでなく、傷ついた彼らが安らげてケアを受ける場とされた家族にも影響を与えたでしょう。70年代末のアメリカで、ベトナム戦争帰還兵たちのDVや虐待が問題になったことと同じだったと思います。家長である男性をケアし慰撫(いぶ)するのは妻であり、妻(母)を支えるのは子どもという構造は、アルコール依存症の家族を見ていて痛いほどわかります。国家が家族に何を期待するのかという意思を見る思いです」「家族の中に暴力はない」という世間の常識と闘ってきた、と話す信田さん。記事後半では長年のカウンセラーとしての経験から、被害者に必要なケアや、家族が暴力装置になること防ぐためどうすればよいのかなどを語ります。 ――家長を中心とした考えに変化の兆しはないのでしょうか。 「刑法の性犯罪についての規…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

広島・原爆死没者名簿に「風通し」 122冊32万人に鎮魂の風

 広島市中区の平和記念公園にある原爆死没者慰霊碑の前で18日、32万8941人の名前が記された原爆死没者名簿の「風通し」があった。梅雨入りの前に湿気を取り除き、傷みがないかを確かめる恒例の催し。昨年8月6日に新たに4802人の名が加えられ、名簿は全122冊に上る。 市職員18人は原爆投下時刻の午前8時15分に黙禱(もくとう)した。校外学習の中学生らが見守る中、名前や死没年月日などが記された名簿を慰霊碑の石室から取り出し、ページをめくって風に当てた。 慰霊碑には「安らかに眠って…この記事は有料会員記事です。残り187文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

慰霊碑を囲む花々、いつも誰が? 墜落から83年、親族は訪ね歩いた

 日中戦争中の1939年5月17日。現在の福岡市にあった飛行場に旅客機が墜落し、乗員・乗客6人が亡くなった。現場近くには慰霊碑が立ち、周囲に花が咲く。誰が碑を守り続けてくれているのか――。事故から83年目の17日、当時の乗員2人の親族が現地を訪れた。 博多湾に突き出た陸地の付け根あたり、福岡市東区(旧和白村)にかつて「雁ノ巣飛行場(福岡第1飛行場)」があった。36年に開港し、「東洋一の規模」ともいわれた国際空港。戦後は米軍に接収されたが77年までに全面返還され、現在はスポーツ施設「雁の巣レクリエーションセンター」などが整備されている。 83年前の5月17日。東京から到着した大日本航空のプロペラ旅客機「球磨号」が、日本統治下の朝鮮・京城(現在のソウル)に向け離陸した直後に炎上し、飛行場北側の松林に墜落。乗員・乗客11人のうち6人が亡くなった。「生き残った責任」 遺族を訪ね歩いた父 栃木県那須塩原市の秋元義彦さん(69)の父・健二さんは、無線通信士として搭乗していた。一度は避難したものの、乗客を救うために燃え上がる機体に戻り大やけどを負った。 事故について健二さんは多くを語らなかったが、遺族の元に通い続けていたという。「生き残ったことへの責任をずっと抱えていたのだと思う」と秋元さんは言う。 その遺族の中に、東京都中央区の中村豊さん(73)がいた。中村さんの伯父・大和田武雄さんは機関士として搭乗し、命を落とした。28歳だったという。 秋元さんと中村さんは、健二さんが亡くなった後も交流をつづけ、それぞれ5月17日に慰霊碑に手を合わせてきた。いつ訪れても慰霊碑の周りには雑草一つなく、花が揺れていた。近辺に関係者は住んでいないはず。「誰が手入れをしてくれているんだろう」。2人の長年の疑問だった。■「きれいな慰霊碑」の謎 近…この記事は有料会員記事です。残り523文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

高級魚トキシラズ、突然の豊漁 理由は不明だけど漁師たちは大歓迎

 【青森】春から初夏にかけてとれる高級魚、トキシラズ(時鮭)が三陸沿岸や下北半島で豊漁となっている。秋サケよりも脂がのっていて美味とされ、大都市向けなどで高値で取引される。もともと秋サケほどはとれないが、ここ数年、さらに減っていただけに、地元漁師らは歓迎している。(安田琢典、東野真和、横山蔵利) サケ漁は、産卵を前にした秋が本番。いまこの季節に網にかかるのはロシアの川で生まれ、産卵期より前に回遊中のサケで、季節がずれていることからトキシラズ(時知らず)と呼ばれる。釧路・根室など北海道東部に多いが、北東北沿岸まで南下してきて定置網にかかることがあり、漁師たちの間ではこの季節の関心事となっている。 下北半島の太平洋に面する青森県東通村の白糠漁協。15日、ここ数年では例をみないトキシラズの豊漁に、浜は活気づいた。4月までは1日に2、3本揚がる程度だった。ところがこの日は20本。大きいものは5キロほどあり、競り値は1万5千円を超えた。 東通村の南、六ケ所村の泊漁協では6日、1~3キロ台を中心にトキシラズが30本ほど水揚げされた。15日にも27本が水揚げされ、1キロあたり2千円前後。連休明けから豊漁の兆しが見えていたという。「オオメ様」の豊漁、三陸海岸でも 岩手県の三陸沿岸では、20…この記事は有料会員記事です。残り895文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル