社会

ソフトクリームが浮かぶラーメン バニラだけでは甘すぎた

 ソフトクリームが浮かぶラーメンが、話題になっている。思わず食品サンプルかと疑いたくなる見た目だ。 「味はもちろん、見た目も楽しんで」と、大阪市中央区にあるラーメン店「フラン軒」が3月末まで期間限定で提供している。 この「甘辛miso」850円(税込み)は、数種類のスパイスをブレンドした辛いみそスープに、モチモチとした中太麺が入る。その上に、バニラとチョコのダブルソフトクリームが浮かぶ。 「最初はバニラのみで考えていたが、甘くなりすぎた」と、志水隆太マネジャーは振り返る。 15種類ほどのソフトクリームで試作を重ね、1カ月半かけて、ダブルソフトにたどり着いたという。 「溶けたチョコのコクが、ス…この記事は有料会員記事です。残り431文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

コロナ禍で悶々とする日々…大学中退して海へ 小学生の時の夢追って

 釣り好きからプロの漁師へ――。江戸前のアナゴで知られる横浜市金沢区の柴漁港で、修業にはげむ若者がいる。コロナ禍で悶々(もんもん)とした日々を過ごす大学生から一転。小さいころから海釣りに連れ出してくれた父の助言が、挑戦のきっかけになった。 「地元の小学生たちに見せるんです」。1月中旬、柴漁港に停泊した船の上。漁師見習いの緒川颯太さん(22)が、両手の中で踊るアナゴを見せてくれた。この2日前に夜明けとともに出港し、捕まえたものだ。そんな緒川さんを見て、師匠でアナゴ漁歴40年以上の斎田芳之さん(66)は「だいぶ様になってきましたよ」とほほえむ。 漁師の見習いになって10カ月ほどが経った。 都内の大学で理工学を学んでいた2020年秋のことだ。コロナ禍によるオンライン講義が始まって半年が経っていた。自宅にこもり、録画の講義を見ては課題に取り組む日々。いつしか、課題を提出期限ぎりぎりまでため込むようになった。「動画での勉強ならユーチューブでできる。大学行く意味ってあるのかな」 夕食後の何げないタイミングで、父の昌史さん(48)に言ってみた。「大学、やめようと思う」。昌史さんはお酒を飲みながら「やめてどうするの?」と問いかけた後、「どうせなら面白いことやってみなよ。ユーチューバーとかホストとかさ」とおどけた。 数日後、「本当にやめる気な…この記事は有料会員記事です。残り953文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

梅屋敷 画面越しでいま見ごろ 向島百花園がツイッター配信

抜井規泰2022年2月12日 19時00分 まん延防止等重点措置を受け、他の都立庭園とともに臨時休園が続く向島百花園(東京都墨田区向島3丁目)。訪れる人のいない園内で、梅が咲き誇っている。 気象庁によると、今年の東京の梅は平年より10日遅い今月1日に開花した。かつて「梅屋敷」「花屋敷」とも呼ばれた同園。早咲きや遅咲きの二十数種、75本の梅があり、いまが1年で最も華やかな季節だ。「毎年楽しみにしている方もいらっしゃるので、臨時休園は本当に残念です」 せめて写真で楽しんでもらえればと、同園ではツイッター(@MukoujimaGarden)で、「#向島百花園の梅」というハッシュタグを付けて園内の梅を紹介している。「花を見てもらった方が、きっと梅も喜ぶと思うので」と同園。 遅咲きの梅は3月上旬まで楽しめる。まん延防止措置の行方次第だが、名残の梅だけは楽しめるかもしれない。(抜井規泰)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

武岡中、城南中が全国へ 小学生最優秀は大淀 九州アンサンブルコン

 第47回九州アンサンブルコンテスト(九州吹奏楽連盟、朝日新聞社など主催)が12日、熊本市中央区の熊本県立劇場で始まった。同日は小学生、中学校の部が行われ、計51団体が参加した(一部は映像審査)。中学校の部には35団体が参加し、武岡(鹿児島)、城南(佐賀)が、3月19日に山形市で開かれる全国大会に推薦された。16団体が参加した小学生の部では大淀(宮崎)が最優秀賞に選ばれた。 13日は高校、大学、職場・一般の各部が行われる。 審査結果は次の通り(◎は全…この記事は有料会員記事です。残り456文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

国内の新規感染者は6万8470人、2月では最少 死者は145人

 新型コロナウイルスの国内感染者は12日、午後7時半現在で新たに6万8470人が確認された。1日の新規感染者数としては今月に入って最も少なかった。休日は検査数が減り、その翌日に発表される感染者数は少なくなる傾向にある。重症者数(11日時点)は前日より12人多い1352人だった。 新規感染者を都道府県別にみると、東京が1万1765人で最多だったが、4日連続で前週の同じ曜日を下回った。12日までの1週間平均の感染者数は1万6350・4人で、前週の91・4%だった。検査を受けず、医師の判断による臨床診断でみなし陽性とされた人はこのうち541人だった。 2番目に多かったのは神奈川で8040人、3番目は大阪の6746人だった。 新たに確認された死者は145人で、6日連続で100人を超えた。兵庫(19人)、愛知(13人)、福岡(13人)、大阪(11人)で10人を超えた。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

学校に配布された抗原検査キット 「期限切れ」で破棄相次ぐ

 新型コロナの「第5波」に見舞われていた昨年9月、政府が全国の小中学校などに配った抗原検査の簡易キットをめぐり、使用期限を過ぎて廃棄される例が相次いでいる。教育現場からは当初から「学校では使えない」など配布を疑問視する声があり、「第6波」でキット不足が指摘されるなかでの廃棄に、戸惑いの声が上がっている。 政府は「第4波」のさなかにあった昨年5月、大学や高校への抗原検査の簡易キット配布を打ち出したのに続き、「第5波」に見舞われていた8月、萩生田光一文部科学相(当時)が幼稚園や小中学校にも配る方針を表明。11月までに計約125万回分が配られた。 配布にあたり、文科省は「体調不良時は(医療機関への)受診が基本」とし、使う場合は養護教諭らの立ち会いや保護者の同意が必要、と手引などで各教育委員会に示した。また、小中学校では使用対象を原則として「教職員」とし、子どもへの使用は「小学4年生以上」と区切った。 配布されたキットは、鼻の奥に綿棒を入れてこすりつけ、その綿棒を浸した液体を判定用の容器に垂らすと15~30分ほどで結果が出るしくみ。ただ、学校現場からは、うまく使えずに飛沫(ひまつ)が飛ぶリスクや、陽性反応が出た際の対応の難しさなどから、「学校では使いづらい」と指摘する声も上がっていた。 こうしたなか、小中学校に配られた80万回分の大半は、今年1月末に使用期限を迎えた。文科省は、学校での活用状況は調べておらず、期限が切れたキットの扱いは「各教委の判断に任せる」としている。 「やむなく捨てた」「期限切れだが、もったいなくて捨てられない」――。使わないまま期限切れになったキットを前に、養護教諭らからは困惑や疑問の声が相次いでいる。 東京都内のある公立小学校で…この記事は有料会員記事です。残り2110文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

行くなら冬の朝、海と朝焼けを望むホーム 小田原の根府川駅

有料会員記事文・山野拓郎、写真・恵原弘太郎2022年2月12日 17時00分 都心から90分。神奈川県小田原市に、相模湾を一望できる無人駅がある。絶景を求めて、日の出前の駅に向かった。 1月末の早朝、ホームに降りた。朝日が空と水平線を朱色に染めていた。 神奈川県小田原市の根府川駅。JR東海道線の駅だ。駅舎は丘の上。ホームからだけではなく、跨線橋(こせんきょう)からも、駅舎の外からも海が見える。 小田原は相模湾に面し、「山よし海よし天気よし」と明治の文士斎藤緑雨(りょくう)に評された風光明媚(めいび)な土地柄。小田原市郷土文化館学芸員の田中里奈さん(38)によると、江戸城の石垣としても利用された「根府川石」の産地として知られる。険しい坂があり、海沿いを走る鉄道ができるまで、不便な土地だったという。「明治時代以降の鉄道の近代化は小田原の発展と切っても切れない」と説明する。 日の出の美しさは、クルーズトレイン「トランスイート四季島」のコースに組み込まれたほど。根府川駅は無人駅。管理する隣の真(まな)鶴(づる)駅長・赤沢聡さん(57)は「特に冬の時期は空気が澄んでおり、きれいな日の出を見ることができると思います」。後半では、地元で人気のグルメスポット紹介や、会員登録すると応募できるプレゼントもあります。今回のプレゼントは「小田原名物といえば」、の品々です。 それほど美しい海を眺められ…この記事は有料会員記事です。残り837文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

シソ、菜種油…福岡の植物でシャンプー誕生 自然にも頭皮にも優しい

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日本貨物航空機の欠落部品、成田空港の滑走路脇で発見

上沢博之2022年2月12日 13時59分 成田空港に11日夜に到着した日本貨物航空(NCA)の貨物便(ボーイング747―8F型)の左主翼から欠落していた「フェアリング」と呼ばれる一部金属のプラスチック製カバー(重さ60キロ)について、国土交通省成田空港事務所は12日、ほぼ全部分が滑走路脇で見つかったと発表した。 事務所によると、欠落したフェアリングは、翼のフラップの機械部分を覆うカバーで、長さ4・4メートル、幅60センチ、高さ75センチ。欠落は、同便が中国の上海浦東空港を離陸し、成田空港のA滑走路に11日午後9時ごろに着陸した後の点検で判明した。 成田国際空港会社(NAA)は同10時13分から約10分間、A滑走路を閉鎖して点検したが異常は見当たらず、フェアリングがどこで落下したのかが分かっていなかった。12日午前11時ごろ、NAAの定時点検で、欠落したほぼ全部分が滑走路の脇で見つかったという。 国交省成田空港事務所は「状況から、着陸時に落下したとみられる」としている。(上沢博之)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

72年続いた銭湯〝最後の日〟に密着 駆け込んできた最後の客は…

 72年にわたって広島で愛されてきた銭湯「平和湯」が1月30日に閉業した。開業当初から番台に座り、店を切り盛りしてきたのは客から「おばちゃん」と親しまれる坂井照子さん(88)。坂井さんが「みんなのお風呂」と表現する平和湯の最後の1日に密着した。【午後1時】感謝の貼り紙「誰が書いたんじゃろ」 広島市中区の中心街から北に約1.5キロ。20棟に約3千戸がひしめく市営基町アパートの一角に、平和湯はある。 アパートの6号館に住む坂井さんが出勤するのは、決まってこの時間。午後4時の開店に向け、ボイラー室の鍵をあける。出入り口の壁には、こんな貼り紙があった。 《祝卒業 長い間御苦労様そしてありがとう!!》 《湯っくり休んで下さいいつまでも御元気で!! 風呂好き一同》 坂井さんが貼り紙をなでる。「誰が書いたんじゃろ。ありがたいことに」【午後1時10分】11歳の夏、自宅から見たキノコ雲 ボイラーの電源を入れる。ゴーッと音をたてて動き出す。室内に砂ほこりが舞う。カレンダーには30日に「終りです」と書いてある。「さっぱりしとるよ。やりきったけえ、悔いはない」 坂井さんは1933年、広島県大林村(現・同市安佐北区)で生まれた。父は2歳の時に肺炎で亡くなり、母親のはるみさんが1人で育ててくれた。小学校教師だったはるみさんの転勤で、県内を何度も引っ越した。 11歳の夏、爆心地から北東に約40キロ離れた自宅から、原爆のキノコ雲を見た。基町に来たのは16歳。心臓が弱かったはるみさんが「番台ならできそう」と、銭湯を始めた。基町を選んだ理由は覚えていないという。【午後2時】走って帰宅、番台に座った高校時代 ボイラーの温度計が70度まで上がった。坂井さんが温度を調節しながら、湯のろか器のねじを回す。「握力がのうて、ねじもろくにまわせんのじゃ」と笑う。これから近くのスーパーに昼食を買いに行く。今日はうどん。昨日は巻きずし。「忙しいけえ、ぱーっと食べられるもんがええ」 開業は1950年。高校時代は走って帰宅し、開店から番台に座った。母のはるみさんは66年ごろに亡くなり、広島カープが初優勝した75年に夫が亡くなった後は、ほぼ1人で店を守ってきた。飲食店に勤める長女の佳子さん(65)は同じ6号館の下の部屋で暮らす。長男の一也さん(63)は東京で会社員をしている。【午後3時15分】ボイラー故障にコロナで閉業決断 「最後のお風呂しましょうか」。牛乳屋から取り寄せたコーヒー牛乳と栄養ドリンクを、脱衣所の冷蔵庫に入れる。入浴剤はミントブルー、ヨモギ、ハイビスカスの中から、ゆずを選んだ。「体が温まるけえ、一番人気じゃった」 閉業を決めたのは昨年10月。ボイラーが故障し、修理代が400万円かかると聞いた。重油代は高騰し、新型コロナウイルスの影響で客足も減った。月・金曜日だった休みは、水曜日も加えた。年内に閉めるつもりでいた。常連客は「やめないで」「寂しい」。1カ月だけ閉業を延ばした。【午後3時55分】開店5分前、入り口に7人の常連客 開店5分前。入り口の前に常連客が7人集まってきた。 「終わりじゃね」「寂しくなる」「明日からどこ行くん?」「困ったねえ」【午後4時】名前の知らない同士でカープ談議 「いらっしゃい」。最後の営業が始まった。近くに住む松原良治さん(72)は退職してから、毎日一番風呂に入る。湯上がりの松原さんに聞いてみた。平和湯の魅力は?「きどってないところ。はやりのサウナもジェット風呂もないけど、湯が熱うて、体の芯からあったまる」 同じ時間に平和湯に来る男性と意気投合した。名前は知らないが、一緒に湯船につかれば、カープの話で盛り上がった。 帰り際。番台の坂井さんに近寄り、帽子をとった。「いままでご苦労さん」「うん」「お湯がぬるいとか、シャワーが出んとか、ようけんかしたね」「うん」「明日からどうするん?」「何しようかねえ」「何もせんと、ばあさんなるで」「あんたも体に気いつけて」「はいよ。ありがとね」 入居者の半数が高齢者という基町アパート。坂井さんによれば、昔は浴室を子どもたちが走り回っていたが、最近は客の8割が高齢者という。【午後5時10分】いつもより長く、約2時間つかった 「考え直してや」 番台の坂井さんに訴えていた…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル