社会

ワクチン接種「国は情報小出しに」 自治体、準備に困惑

 新型コロナウイルスのワクチン接種の実務を担う全国の自治体が対応に追われている。政府は感染防止の「切り札」と期待するが、人手や会場の確保など課題は山積する。国からの情報も不足し、かつてない大がかりな接種に向け、現場は不安を募らせている。  全国最多の375万の人口を抱える横浜市。ワクチンの接種開始が迫る中、市内全18区に少なくとも1カ所、公会堂などに集団接種の会場を設け、密を避けるために予約制にして接種する検討を進める。  米ファイザー社のワクチンは1度に会場に配送される最少単位は1170回の接種分で、予約がまばらになると計画的に接種できない可能性もある。65歳以上の高齢者だけでも約93万人で、国からは9週間で接種を進めるよう求められている。市の担当者は「ワクチンがいつ、どのくらい入ってくるかがわからず、ハードルは高い」と漏らす。  準備を急ぐ自治体の不安の要因となっているのが、国からの情報不足や説明の変更だ。  「我々に入手ルートがあれば努力するが、そうじゃない。どういうスケジュールでどのくらいの量がくるのか、早めに教えてもらいたい」。  愛知県の大村秀章知事は22日… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

都構想代替の総合区 松井・大阪市長が導入先送り言及

 大阪市の松井一郎市長は27日、大阪都構想の住民投票で否決された特別区設置の代案としてきた総合区の導入について、先送りする可能性に言及した。2月開会の定例市議会で関連条例の成立を目指していたが、公明党が慎重で成立が見通せていないためだ。  総合区は2016年施行の改正地方自治法で、政令指定市が市議会での議決により設置できるようになった。職員任免権や予算意見具申権があり、いまの行政区よりも権限と財源が強化される。松井氏は27日の記者会見で、議案提出に意欲を示しつつ「スケジュールありきということは考えていない」と説明。先送りもやむを得ないとの認識を初めて示した。  もともとは公明党が17年に提案した。大阪市を残したまま24ある行政区を八つに再編する内容だった。住民党票で否決されたばかりの合区を伴う案で、公明は慎重な姿勢を続けている。大阪維新の会が過半数を持たない市議会で、公明の理解抜きで条例を成立させるのは難しく、松井氏は会見で「公明党は住民に説明を尽くせていないと判断している。公明と議論しながら進めていきたい」と述べた。  総合区と合わせて、大阪維新の… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

藤井二冠へ師匠「譲れぬ」 今年もあの正月プレゼント

杉本昌隆八段の棋道愛楽  2021年、私にとって今年初めてのコラムです。この原稿は毛筆やペンでなくPCで打っていますが、これも一種の書き初め?いや、仕事始めでしょうか。今年も本コラムをよろしくお願い致します。  新しい生活様式で、毎年1月5日に行われ、多くの棋士や関係者が集まる将棋界の「指し初め式」も今年の関西将棋会館は中止。東京も規模を大幅に縮小したそうです。  長く続いた慣習、風情のあるものが少なくなる日常は寂しいものです。  さて、私の年末年始は研究ざん… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

マリオ列車、大阪環状線に登場 USJ新エリア開業控え

 JR西日本は27日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)に開業予定の新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」のキャラクターをあしらったラッピング列車の運行を始めた。マリオやクッパ、ピーチ姫など、おなじみのキャラクターを間近で見ることができる。  列車は8両1編成。USJの最寄り駅のあるJRゆめ咲線と、それとつなぐ大阪環状線で当面、運行する。  もともとはUSJが計画していた2月4日の新エリア開業を前に新列車を走らせ、「開業を祝福する」(広報)ねらいだったという。だが新エリアの開業日は、2度目の緊急事態宣言の発令を受けて延期に。しばらくの間、列車でのみキャラクターに会える日々が続きそうだ。(神山純一) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ポッドキャスト再び脚光 7人に1人「月1回以上聴く」

 7人に1人がポッドキャストを月1回以上聴き、半数が20~30代、この1年で新たに聴き始めた人が47%――。音声広告の「オトナル」(東京都中央区)と朝日新聞社が共同で実施した調査で、そんなユーザー像が明らかになった。 音声メディアを巡る日本と世界の現状について、オトナル代表取締役の八木太亮さんに聞きました。4回シリーズの第1回です。 Apple Podcasts や Spotify では毎日配信しています。音声プレーヤー右上にある「i」の右にあるボタン(購読)でリンクが表示されます。  調査は昨年12月、20~69歳の男女1万人を対象にネットを通じてアンケート形式で行われた。全体の14・2%が月1回以上ポッドキャストを聴くと回答。このうち7割は週1回以上で、2割は「ほぼ毎日」と答えた。  月1回以上聴く人を年代別に見ると、20代が28・6%、30代が22・2%と、若い世代が半数を占めた。聴くジャンルは「ニュース」「音楽」がそれぞれ5割を超え、「お笑い」も3割近くだった。  聴いている場面は「休憩中」が39・6%で最も多く、「歩行中」26・7%、「就寝前」26%、「家事中」26%などが続いた。  また、「SNSなどの情報が事実か私見か判断するよう心がけている」という項目に「当てはまる」「やや当てはまる」で答えた人は、月1回以上聴く人で63%だったのに対し、そうでない人は45・4%だった。  ポッドキャストはネットやアプリを通じて配信される音声番組で、iPod(アイポッド)などの携帯音声プレーヤーが普及した2005年ごろから日本でも普及し始めた。あらゆるサービスがスマートフォンでユーザーの時間を奪い合うなか、余裕のある「耳時間」の消費先として再び注目を集めている。  調査の詳細はネット上で確認できる(https://www.asahi.com/ads/guide/doc/file/podcast/research1/podcast_research1.pdf)。(神田大介) Source :…

パリの三つ星、御殿場に姉妹店 あの和菓子老舗と…

 パリで日本人シェフとして初めてミシュランガイドの三つ星を獲得した小林圭氏(43)の「レストランKEI」の姉妹店となるフランス料理店「Maison KEI(メゾンケイ)」が30日、静岡県御殿場市にオープンする。和菓子の「とらや」(東京都港区)とのコラボで、本家よりもリーズナブルな価格で一流の味を楽しめる店になるという。  経営にあたる「とらや」によると、同社の黒川光晴社長がパリ店勤務中に小林氏と知り合い、協力して姉妹店を開く計画が進んだという。  都会から離れた場所でゆったりと料理を楽しめるように、富士山麓(さんろく)の御殿場市東山にある「東山旧岸邸 とらや工房」の近隣が選ばれた。パリの店で6年働いた佐藤充宜シェフ(33)が腕を振るう。ランチは3500円からで、ディナーは4800円から。電話0550・81・2231。(六分一真史) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「モロッコ旅行」オンラインでいかが 体験版は500円

 新型コロナウイルスの影響で海外への旅行が難しい中、気軽に旅行気分を味わってもらおうと、モロッコ旅行を専門に扱ってきた福岡市の会社が、2月にオンラインツアーを始める。1月29日には500円で参加できる体験版ツアーも予定し、参加者を募集している。  会社は、福岡市中央区のサラムモロッコ。モロッコに住んだことがある社長の大西久恵さん(46)が、2006年にモロッコ旅行を専門にする会社として設立した。  日本人にとってなじみが薄いモロッコだったが、徐々に興味をもつ人が増え、売り上げも一時は年間1億円を超えた。1人で始めた会社も、スタッフを雇い、計5人になった。  しかし、コロナ禍で状況は一変。キャンセルが相次ぎ、昨年4月以降、旅行の売り上げはゼロが続く。そんな中、社内からオンラインツアーの企画がもちあがり、「いまの状況がいつまで続くかわからない。今やれることをやるしかない」と、昨秋から準備を進めてきた。  オンラインツアーでまわるのは… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

カセットボンベ、穴開けは危険です ルール変えた神戸市

 カセットボンベやスプレー缶に穴を開け、ガスを抜く作業中に引火する火災が後を絶たない。重大な事故につながりかねないとして、神戸市は昨年4月、ごみ出しルールを変えて「穴開け不要」とした。実験動画を公開して注意を呼びかけるとともに、ルールの周知に力を入れる。  昨年2月、神戸市内のラーメン店の厨房(ちゅうぼう)。20代の男性従業員がカセットボンベに残ったガスを抜こうと、穴開け作業をしていたところ引火した。男性を含む従業員2人が軽いけが。2019年7月には大阪府高槻市の会社敷地内で、スプレー缶のガス抜き作業中に爆発火災が発生。3人が死亡、1人が重傷を負った。  神戸市消防局によると、カセットボンベやスプレー缶のガス抜き作業中の火災は2016年が8件、17年が9件、18年が7件、19年が3件、20年が3件。この間、市内で死亡者は確認されていないが、負傷するケースがあったという。  神戸市はこうした火災を防ぐため、昨年4月、ごみ出しのルールを変更。カセットボンベやスプレー缶の穴開けをせずに出せるようにした。他の燃えないごみと区別するため、市指定の袋以外の中身が見える袋に入れて出せば、パッカー車ではなくダンプトラックが回収する。回収する車を分けたのは、パッカー車後部の回転板でガスボンベなどを押し潰すと、火花が出て爆発事故につながるからだ。  それでも神戸市内で昨年8月、整髪料のスプレー缶のガス抜き中に引火し、ぼやが起きた。市消防局の担当者は、穴開け作業の危険性とともにごみ出しルールの徹底を呼びかけていく、としている。      ◇  火のついたコンロに鍋がかかったままの台所。そのすぐ隣で、カセットボンベに穴をあけた。ガスが抜ける音がした直後、「ぼぉぉ」。炎が横にひろがり、カセットボンベに向かって一直線に迫ると、瞬く間に炎上した。  神戸市消防局が公開した実験動画だ。  別の動画では、ヒーターの前にスプレー缶が置かれていた。高温になったとみられるスプレー缶が「バンッ」という爆発音ととも破裂し、周囲に破片が散らばった。炎が上がったのはその直後だ。  注意喚起のため、神戸市のホームページや動画投稿サイト「ユーチューブ」で火災の実験動画が公開されている。市消防局の担当者は「鍋のおいしい寒い季節になればカセットボンベを使う人も増えるだけに、注意が必要だ」と話した。(森下友貴) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

過失運転は「路面異常の可能性」 30代女性に無罪判決

 大分地裁(有賀貞博裁判長)は25日、車を運転していて対向車に衝突し、相手を死傷させたとして自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の罪に問われた県内の30代の女性に対し、無罪(求刑禁錮2年)を言い渡した。検察側はブレーキ操作が不的確だったなどと主張したが、地裁は「路面異常の可能性を排除できない」とした。地検は「内容を精査し、適切に対応する」とコメントした。  判決によると、女性は2016年3月9日午後2時45分ごろ、大分県竹田市久住町の県道で軽乗用車を運転。制限速度が時速60キロの片側1車線の下り勾配で、カーブを曲がった後のほぼ直線の区間で対向車線にはみ出し、男性(当時81歳)の軽乗用車に衝突。男性が死亡し、同乗していた家族も重傷を負った。女性は任意で事情を聴かれ、在宅起訴されていた。  検察側は、女性が時速60~70キロで走行し、的確にブレーキ操作できず、雨で湿った路面で対向車線にはみ出したと主張。弁護側は、車両の故障や路面の経年劣化が原因で、対向車線にはみ出た可能性がある、として無罪を主張していた。  判決で有賀裁判長は、検察側は正面衝突を前提としていたが、実際は男性の車の右側前部と衝突しており、「時速40~50キロを超える速度であったとは認められない」と指摘。また、女性の車両が滑走し始めたと思われる地点の痕跡確認がされていなかったことも挙げ、「路面異常が滑走の原因となった可能性を排除できない」とした。(倉富竜太) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

交通違反者情報の書類、警官が紛失 通行人が路上で発見

 高知東署は25日、約15人分の交通違反について記載されている書類を、地域を巡回していた地域課の20代男性警察官が一時紛失したと発表した。書類には違反者の氏名や住所、免許情報、供述調書などが含まれていたという。  同署によると、警察官は25日午前5時ごろ、高知市一宮中町2丁目付近の路上で、他の警察官1人と駐車違反車両の取り締まりをしていた。その際、参考資料として個人で作成していた交通違反者の情報をまとめた書類入りのファイルを、パトカーの後部トランクの上に置き忘れたという。  ファイルは同日午後9時ごろ、路上で見つけた通行人の男性から同署に連絡があり、回収した。和田浩志副署長は「県民のみなさまに多大な不安を与え、申し訳ありません。今後は厳正な管理に努めます」などとコメントした。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル