社会

明浄学院の元理事長に実刑判決 21億円横領の罪

 学校法人明浄(めいじょう)学院(大阪府熊取町)の土地売却の手付金21億円を着服したとして、業務上横領の罪に問われた法人元理事長の大橋美枝子被告(62)に対する判決が25日、大阪地裁であった。坂口裕俊裁判長は「業務上横領の事案において最も高額な部類」と述べ、懲役5年6カ月(求刑懲役7年)の実刑を言い渡した。  判決によると、被告が法人理事長に就任した翌月の2017年7月、明浄学院高校(大阪市)の土地の売買契約を大阪市の地場不動産大手プレサンスコーポレーション側と結び、プレ社側が法人口座に支払った手付金21億円を別口座に移して横領した。  判決は、被告が法人の経営権を得るために、プレ社元社長の山岸忍被告(58)=同罪で起訴=らと共謀したと認定。マンションの用地として学院の土地を取得したがっていた山岸被告から私的に資金を借り入れ、経営権を握った後、手付金を返済にあてる枠組みを発案して犯行を主導したと指摘した。坂口裁判長は「学校経営に重要な財産が売り払われた。理想の経営をしたいという個人的欲求を満たす犯行動機に酌量の余地はない」などと量刑の理由を述べた。(松浦祥子) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

大阪のコロナ死者、1月は最多264人 3カ月連続更新

 大阪府は25日、新型コロナウイルスによる死者を新たに7人確認したと発表した。1月の死者は計264人となり、月別で過去最多となった。死者数は78人の昨年11月、259人の12月に続いて3カ月連続で最多を更新した。  今月1~25日の新規感染者は1万1728人で、昨年12月の9726人を上回っている。1日あたりの死者数は8日と21日は19人で過去最多だった。府は高齢者施設などでのクラスター(感染者集団)の多発などが背景にあると分析している。  府によると、第3波と位置付ける昨年10月10日以降、今年1月5日までの死者390人の約98%が60代以上。390人の8割弱が重症と判断されない状況で亡くなった。府などによると、高齢者施設などで症状が急に悪化したり、重症病床での積極的な治療を望まなかったりするケースも多いという。  陽性者数に対する死者数の割合(死亡率)は1・9%で、全国を0・6ポイント上回る。昨春からの死者数は東京都を上回り、全国最多となっている。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

全国で新たに2764人感染 4週間ぶりに2千人台

 新型コロナウイルスの国内感染者は25日午後9時現在で、新たに2764人が確認された。24日の3990人に続き、2日連続で4千人を下回った。2千人台にまで減るのは2398人(修正値)だった12月28日以来、4週間ぶりとなった。  東京都の新たな感染者は618人。1千人を下回るのは2日連続で、700人を下回るのは481人だった12月28日以来、4週間ぶり。今月23日までは11日連続で1千人を超えていた。都内では新たに14人の死者が明らかになったが、うち80~100歳代の男女4人は入院せずにグループホームや特別養護老人ホームで療養していたという。  神奈川県は今年に入って最少の351人。県内では年が明けて以降、900人超の感染者が発表される日もあったが、25日は今月3日以来の300人台だった。  愛知県(89人)、兵庫県(80人)などでも年明け以降で最少となった。  厚生労働省によると、24日時点の重症者は全国で1017人。前日より10人増え、4日ぶりに過去最多を更新した。重症者が1千人を超えるのは7日連続となった。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

参拝者の胸を触った疑い、神職を逮捕「祈祷行為の一環」

 祈禱(きとう)中に女性の胸を触るなどしたとして、大阪府警は25日、大阪市西区にあるサムハラ神社の禰宜(ねぎ)、川端孝和容疑者(70)=大阪市東住吉区=を準強制わいせつの疑いで逮捕し、発表した。「祈禱行為の一環だった」と容疑を否認しているという。  西署によると、川端容疑者は昨年12月下旬と今年1月上旬、神社に祈禱に訪れた30代女性2人に対し、神具を胸に押し当てたり、手で胸や尻を触ったりした疑いがある。祈禱は1対1で行われ、不審に思った女性が後日、それぞれ府警に相談したという。  サムハラ神社は「祈禱中に神職が参拝者の体に触れることはない。事実とすれば、指導不足だった。申し訳ない」としている。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「使える英語」出題内容が様変わり 共通テスト、懸念も

 第1日程が終わった初めての大学入学共通テストで、英語の出題傾向の変化が話題になっている。「聞く・話す・読む・書く」の4技能を測る民間試験の活用が見送られた一方で、実用英語やリスニングの重視が鮮明になった。文法・訳読が中心だった英語教育の時代は、これで終わるのか。  「英語は予想以上に大量で読み切れなかった」。首都圏の私立高校3年の男子生徒は、そう話す。埼玉県の公立高の女子生徒は「リスニングが難しすぎ。4人で会話する問題は、誰が話しているかもわからなかった」と戸惑う。  共通テストの英語は、昨年の大学入試センター試験から大きく変わった。  配点は、4技能の民間試験の活用が見送られたことで、リーディングは昨年の200点から半減し、リスニングは50点から倍増して、どちらも100点になった。 リスニングに英国や日系の話者が登場  出題内容も変わった。リーディングは発音やアクセントの単独問題はなく、全体で6ページ増えた。SNSやホームページなど現代の多様なデジタル情報から読み取ったり、複数の資料を元に考えたりする実用的な出題が目立ち、英文の内容をストレートに問うような出題は減った。  リスニングは、前回までは音声が2回流れたが、今回は6問中4問が1回のみに。聞いた内容を元にワークシートを完成させたり、発言内容に適したグラフを選ばせたり、聞き取った内容を元に考えさせる出題が目立った。また、米国に加え、英国、日系など発音が異なる国の話者が登場した。  平均点(中間集計)はリーディング、リスニングともに、昨年のセンター試験(確定結果)並みだった。  駿台予備学校の英語科講師、増田悟さんは「読む量も圧倒的に多く、必要な情報を取得して処理する力を問うような出題が目立った。共通テストの試行調査で予測されてはいたが、実践練習が不足していた生徒は苦戦したのではないか」という。一方で「英文そのものや設問は比較的素直なものが多かったので、処理にかかる時間が短縮され、平均点は例年並みに落ち着いたのでは」と分析する。  河合塾の英語科講師、小森清久さんはリスニングについて「世界で多様な英語が話されていることを意識させる狙いの出題だ。今後の受験生は、英BBC、米CNNなど様々なメディアで英語を聞き、論文発表などいろんな場面で生きる英語を、楽しく学ぶ必要がある」と語る。  学習指導要領では、思考力・判断力・表現力を伸ばすことをめざし、「聞く・話す・読む・書く」の英語4技能を活用した、使える英語を意識させている。共通テストの変化は、高校の授業にどう影響するのか。  「今回の共通テストは、高校に授業改善を求める強いメッセージになるだろう」というのは太田光春・名古屋外国語大教授(英語教育)だ。「プレゼンテーション資料を完成させる出題などは、授業でのプレゼン経験の有無で差が出る。英国の場面設定も多く、英国独特の単語のつづりなども使われた。旧態依然の文法・訳読の授業では対応できない。多様な教材や言語使用の場面を採り入れた授業が求められる」  東京都立日比谷高校の英語科教員、中村隆道・主幹教諭は、高1から米CBSのニュースを見て、生徒同士で議論する授業を数年前から行っている。「最初は生徒も周りの教員も受験勉強につながるのかという雰囲気があったが、今回の共通テストで、必要性がより明確になった。実用的な英語を使う授業の方が、生徒も生き生きと学ぶ。4技能をバランスよく教えれば、全体の英語力は確実に上がる」と話す。 実用性を懸念する声も  一方、英語の問題の様変わりを懸念する声もある。…

厚木市副市長、通勤中に急死 58歳、コロナ対策に尽力

 神奈川県厚木市の佐藤明(さとう・あきら)副市長が25日、急性心筋梗塞(こうそく)で死去した。58歳だった。市によると、同日午前9時20分ごろ、市役所近くの路上で心肺停止状態で倒れているのを通行人に発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。通勤途中だったという。市の新型コロナウイルス対策では中心的役割を担っていた。  通夜は28日午後6~8時、葬儀は29日午前10~11時に厚木市水引2の9の2のJAあつぎ第2グリーンホールで。密を避けるため時間内の自由焼香。喪主は長男圭(けい)さん。  1987年に市に採用され、市長室長、政策部長などを歴任し、昨年4月から副市長を務めていた。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

東京の感染は落ち着いた? 宣言3週間、数字を見ると…

 新型コロナウイルスの感染急拡大が続いていた東京都で、「減少の兆し」がみえ始めている。1月初旬には1日あたりの感染者数が連日2千人を超えたが、その後は増加には転じず、24日には12日ぶりに1千人を下回り、25日には618人まで減った。国の緊急事態宣言からまもなく3週間。都内の感染はこのまま落ち着いていくのか。  感染者数は、前日と増減を比べても傾向は見えづらい。検査・医療機関や保健所は土日は休日体制で、受診・検査件数が少なくなることから、曜日ごとに報告数にムラが出るからだ。傾向をつかむ上で大切なのが「曜日ごとの前週比」だ。  金曜日~月曜日の1週間前と直近の感染者数を比較してみた。  15日(金)2001人→22日1175人。  16日(土)1809人→23日1070人。  17日(日)1592人→24日986人。  18日(月)1204人→25日618人。  明らかに減少しているのがわかる。週平均で見ても17日時点は1503・7人だったが、24日時点は1202・9人と大きく減っている。25日の618人は1月に入って最少だ。  感染状況を判断する指標の一つ… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

亀井静香氏の元秘書も現金受領 克行氏から計300万円

 2019年7月の参院選をめぐり、公職選挙法違反(加重買収など)の罪に問われた元法相で衆院議員・河井克行被告(57)の公判が25日、東京地裁であり、亀井静香・元金融相の元秘書の男性が証言した。現金を受け取ったとされる100人のうち最高額の計300万円の受領を認め、「公選法に抵触する恐れがあると思った」と述べた。  証言によると、元秘書は19年5月、克行議員から「助けてください」と言われ100万円を渡された。同年7月にも、企業訪問の依頼とともに200万円入りの封筒を差し出された。  多額だったことから「異常だ」と述べ、趣旨については「(案里議員の)選挙支援の依頼と思った」と説明した。ただ、克行議員に後援会の顧問役を打診された経緯から「顧問料」とも考えたという。昨年5月に検察の家宅捜索を受け、金を返そうと考え克行議員に電話したが、「色々と騒々しいから」とかわされ電話を切られたとも話した。  元秘書は、亀井氏の了解を得て参院議員の案里被告(47)を個人的に支援。亀井氏は野党候補を応援していた。亀井氏に現金を受け取ったことを伝えると「馬鹿者」と叱られたという。(新屋絵理、松島研人) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

男性にエアガン数十発撃った疑い、同居人ら3人を逮捕

 大阪市浪速区で昨年12月29日、全身にけがをした男性がマンションから救急搬送され、死亡した事件があり、大阪府警は25日、この前日に男性をエアガンで撃ったとして、同居していた男ら無職の3人を傷害の疑いで逮捕し、発表した。  捜査1課によると、死亡したのは同区恵美須西1丁目の奥村大輔さん(33)。逮捕されたのは、奥村さんと同居していた上杉竜也容疑者(34)と布巻良太容疑者(32)、同区下寺1丁目の榊(さかき)大地容疑者(28)。  3人は共謀し、12月28日ごろ、榊容疑者宅で奥村さんにエアガン数十発を撃ち、胸や腹にけがをさせた疑いがある。上杉容疑者は黙秘し、布巻容疑者は容疑を認め、榊容疑者は「エアガンは自分の物だが撃っていない」と話しているという。奥村さんの死因はやけどによる敗血症で、府警は今月4日、シャワーで熱湯をかけたなどとして、上杉容疑者を傷害致死容疑で逮捕していた。府警は生活上のトラブルが背景にあったとみている。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

冬季国体、11自治体が不参加 6自治体が「検討中」

 愛知、岐阜両県で27日に開幕する冬季国体で、愛知県は25日、少なくとも11自治体が選手団派遣をとりやめるほか、6自治体が対応を「検討中」としていることを明らかにした。新型コロナウイルスの感染防止が理由で、両県には緊急事態宣言が出ている。  愛知県によると、日本スポーツ協会が参加予定だった43自治体に意向調査した結果だという。ただ、参加するかは各競技の監督会議で決まるため、参加自治体数は変わる可能性がある。  大会は感染対策を徹底した上で無観客で開く。大会の様子は公式サイトでライブ配信する。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル