社会

弱者救う「不動産屋のおばちゃん」、激怒して涙した現実

 今年5月、食事と生活相談の場「あおば食堂」を津山市で始めた。市中心部から車で10分ほど離れた田畑と住宅が入り交じる閑静な地域にある小さなアパートで、毎月最終土曜日のランチタイムに「開店」する。  ランチ代は、子どもは無料で大人は300円。みんなで食べながら雑談に花を咲かせて愚痴をこぼし、困りごとや悩みの解決に知恵を出し合う。16席の小さな店に30~40人が訪れ、待ち行列ができる時もある。  自らを「不動産屋のおばちゃん」と呼ぶ。約20年前から、さまざまな事情で住む所を見つけられない人の住まいを探す支援活動をしてきた。「あおば食堂」を開くアパートも、住宅確保が難しい人用に整備した建物だ。  元は普通の主婦だった。バブル崩壊の直前、父が財布をはたいて土地を買った。「でも、家が建てられない無価値な土地でした」  知識がないと、だまされる。そう思い知らされ、家事と育児をしながら勉強を始めた。33歳で宅地建物取引士の資格を取り、岡山市に不動産会社を設立した。「赤ちゃんを背に法務局に通ってね。目立ってました」  開業から5、6年経った頃、定… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

医学部受験に2度失敗…プロeスポ選手「心から楽しい」

 ゲームの勝敗を競う「eスポーツ」の市場規模は1千億円超とされる。2016年に誕生したプロチーム「名古屋OJA(オウジャ)ベビースター」に所属する豊田市出身の阿部俊輔さん(27)は今春、チームに入って月額報酬30万円の契約を締結。対戦型カードゲーム「シャドウバース」を1日10時間以上やり込む日もあるプロeスポーツ選手だ。試合で「ぼーいん」を名乗る彼には、医学部を目指した過去がある。 「医者になれ」プレッシャー  自動車メーカー勤務の父と看護師だった母の間に生まれ、小学5年の時に母を亡くした。勉強に厳しい両親から「長男として立派であれ。医者になれ」と口酸っぱく言われ、「名古屋大学医学部合格」を課せられた。  計算や英文のプリントを毎日数時間解き、屈指の進学校、愛知県立岡崎高校に入学。土日も1日8時間勉強した。しかし、勉強に身が入らない。医者になりたいと思わなかったからだ。好きだったのは勉強の後に遊ぶゲームだった。「ストリートファイターⅡ」や「ポケットモンスター」。技術を磨き、頭を使って強くなるゲームにはまった。  中学の時、プロゲーマー梅原大吾さんの動画を見て衝撃を受けた。米国で開かれた「ストⅡ」の大会。早業で攻撃を防ぎ、必殺技を繰り出しての勝利に観客は沸いた。「ゲームで人を感動させる。こんな仕事を自分もやりたいと思った」  しかし、父には怖くて「ゲームのプロになりたい」と言えなかった。現役時代、センター試験前夜は不安でほとんど眠れず、当日は極度の緊張で記憶が飛んだ。点数はボロボロ。名大医学部はあきらめ、別の二つの大学の医学部も落ちた。浪人生活でもショックから立ち直れず、2度目の医学部受験も失敗した。 ゲームで父に認められた  医者という目標に自分を縛り付けてきた父。そこから逃げたいと思った。2度目の不合格から数カ月後、「死ぬ前には帰る」と父に告げて家を出た。コンビニとゲームセンターで1日8時間、週4日ほどアルバイトをした。それ以外はほぼゲーム。心の底から楽しいと思える時間だった。  プロになるチャンスが巡ってきたのは、16年。ゲーム開発・運営大手サイゲームスが「シャドウバース」をリリースし、賞金付きの大会開催を発表した。阿部さんは毎日10時間以上の猛練習を重ね、全国4位になった。  18年春には日本でプロリーグが開幕し、その年の夏にプロチーム「アクシズ」に採用された。父にメールすると、「つらくなったらいつでも帰って来い」と返事が来た。一人の人間として認められた気がした。 取り戻した自信から行動に  しかし、甘くなかった。5試合で1勝4敗。シーズン終了後に契約を解除された。ショックだったが、ゲームは医学部不合格で自信を失った自分にとっての支えだったことに気づいた。「プロの舞台に立つことで自信を取り戻せた。似た境遇の人は他にもいる。そんな人が輝ける舞台をもっと増やしたい」  地元出身者を積極採用していた名古屋OJAに応募した。話を聞いたメンタルコーチの石井康二さんは「信念をしっかり持っている」と評価した。eスポーツは昨年のアジア競技大会で公開競技になった。全国組織「日本eスポーツ連合」(JeSU)も18年に発足し、名古屋OJAは愛知県支部の拠点になった。名古屋OJAは阿部さんと契約し、JeSUの愛知県事務局職員を兼務させた。  阿部さんは愛知県内の企業を数十社訪れ、eスポーツを説明して回った。国体種目になったゲームの大会運営もこなす。26年には愛知県でアジア競技大会が開かれ、eスポーツが正式競技になる可能性がある。「ゲームが好きな若い人を支えたい」。表舞台に立つ選手を育てようと考えている。(千葉卓朗)      ◇…

【感染症情報】RSウイルス感染症が9週連続増加(医療介護CBニュース)

 国立感染症研究所がまとめた5日から11日までの週の5類感染症の患者報告(小児科定点医療機関約3000カ所、速報値)によると、RSウイルス感染症の定点医療機関当たりの患者報告数が9週連続で増加した。【松村秀士、瀬戸直樹】〔RSウイルス感染症〕定点当たり報告数は前週比約19.3%増の1.67人。都道府県別の上位3位は、宮崎(6.64人)、福島(4.26人)、山形(3.5人)。〔咽頭結膜熱〕定点当たり報告数は前週比約2.1%減の0.46人。都道府県別の上位3位は、沖縄(1.94人)、宮崎(1.75人)、佐賀(1.09人)。〔A群溶血性レンサ球菌咽頭炎〕定点当たり報告数は前週比約10.1%減の1.16人。都道府県別の上位3位は、鳥取(3.21人)、新潟(2.86人)、山形(2.75人)。〔感染性胃腸炎〕定点当たり報告数は前週比約7.5%減の2.98人。都道府県別の上位3位は、大分(9.75人)、宮崎(5.75人)、香川(5.5人)。〔手足口病〕定点当たり報告数は前週比約34.7%減の6.88人。都道府県別の上位3位は、山形(22.89人)、宮城(22.26人)、長野(21.87人)。〔伝染性紅斑〕定点当たり報告数は前週比約23.7%減の0.58人。都道府県別の上位3位は、滋賀(1.66人)、長野(1.53人)、福井(1.48人)。〔ヘルパンギーナ〕定点当たり報告数は前週比約23.3%減の1.88人。都道府県別の上位3位は、山形(8.21人)、長野(4.53人)、新潟(4.07人)。CBnews 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

大韓航空が日本路線の運休、減便11路線を追加発表(日刊スポーツ)

大韓航空は20日、9月16日以降、日本と韓国を結ぶ11路線を減便、運休すると発表した。大韓航空の日本地域本部の関係者は、運休の理由として「需要を鑑みて決定しました」と答えた。悪化する日韓関係の影響については「全く関係ないと言ったら、ウソになります」とした。<運休><1>関空-釜山(9月16日から運休)<2>旭川-仁川(9月29日~10月26日運休)<3>小松-仁川(9月29日~11月16日運休)<4>鹿児島-仁川(9月29日~11月16日運休)<5>沖縄-仁川(9月29日~11月16日まで週7便から4便に減便)<6>成田-釜山(9月29日~11月16日まで週14便から7便に減便)<7>福岡-釜山(9月29日~11月16日まで週14便から7便に減便)<8>関空-仁川(10月27日~11月16日まで週28便から21便に減便)<9>福岡-仁川(10月27日~11月16日まで週28便から21便に減便)<10>成田-済州(日本出発基準で11月2日から運休)<11>関空-済州(日本出発基準で11月2日から運休)大韓航空は7月30日に、釜山-札幌発着便を、9月3日から運休すると発表していた。今後について、担当者は「運休は、期間限定で就航していた路線の、運航期間を前倒しにしたものもあります」などと説明。運休、減便した路線の、今後の復活の可能性については「もちろんです。引き続き(以前の形態の)運航を前提に一定期間、調整し、引き続き(復活を)検討したい」と話した。 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

ギャンブル依存症研究に上限300万円の補助金 – JKAが支援、期間は1年(医療介護CBニュース)

 オートレースと競輪を統括する公益財団法人JKAは、「ギャンブル等依存症に係る研究」を支援する。JKAが公表した2020年度の補助方針によると、研究期間は1年で、補助金の上限は300万円。対象者について、JKAは「大学等研究機関に所属し、当該組織の研究活動に実際に従事している若手研究者」としている。【新井哉】 補助対象の事業について、JKAは、研究補助のほかに、▽振興事業補助▽緊急的な対応を必要とする事業への支援▽公益の増進▽復興支援▽非常災害の援護―を挙げている。復興支援については、東日本大震災・熊本地震の被災地域における児童、高齢者、障害者らを対象にしたメンタルケアなどの活動を支援するという。 研究補助の対象となる経費に関しては、補助事業の研究活動に「直接的に必要な経費」に限定している。例えば、報告や研究会用テキストなどの印刷費については、「競輪・オートレースの補助事業であることが示されているものに限り有効」としている。研究補助の受付期間は、19年10月15日午前10時から11月19日午後3時まで。CBnews 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

宇都宮や金沢、広島 30度届かず 約1か月ぶり(tenki.jp)

きょう(20日)は、厳しい暑さが和らいだ所が多くなりました。午後3時までに猛暑日地点は全国のアメダスで1地点のみ。宇都宮市や金沢市、広島市の最高気温は30度に届いていません。 猛暑日1地点のみ 30度届かない所も きょう(20日)は、秋雨前線が本州付近に停滞。全国的に雲に覆われ、所々で雨が降っています。きのう(19日)まで体に堪える暑さが続いていた新潟県も猛暑が収まりました。午後3時までに猛暑日(最高気温が35度以上)となったのは、全国のアメダスのうち徳島県海陽町の1地点のみです。猛暑日地点が一桁となるのは7月24日以来のことでした。さらに、関東から西でも真夏日(最高気温が30度以上)から解放された所もあります。午後3時までの最高気温は宇都宮市は25.2度、広島市は28.6度と28日ぶりに、金沢市は27.0度と31日ぶりに30度に届きませんでした。 蒸し暑さは続く あす(21日)の最高気温はきょうより高い所が多く、東北や北陸は28度くらい、関東から九州は33度くらいの予想です。猛暑日の所は少ないものの、湿気が多いため、蒸し暑いでしょう。極端な暑さはでありませんが、こまめに水分をとるなど、引き続き暑さ対策をなさって下さい。日本気象協会 本社 日直主任 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

フリマアプリで「闇金ウシジマくん」など違法販売(産経新聞)

 フリマアプリ上で人気漫画の「闇金ウシジマくん」や「からくりサーカス」などのデータを無許可で販売したとして、宮城県警サイバー犯罪対策課は20日、著作権法違反の疑いで、東京都日野市の自営業、山本倖士容疑者(27)を逮捕した。調べに対し、「販売したことは間違いないが、違法だとは思っていなかった」と容疑を一部否認している。 逮捕容疑は平成30年10月から12月までの間に、著作権者の承諾を受けていないにもかかわらず、フリマアプリ上で「闇金ウシジマくん」(46冊分)、「からくりサーカス」(43冊分)など4作品の漫画データを1冊につき50円や80円で、3人に販売したとしている。山本容疑者はデータについて「ファイル共有ソフトから入手した」と供述しているという。 今年3月上旬に作品の出版元の小学館から県警に被害の届け出があり発覚した。山本容疑者から押収したパソコンからは、ほかにも約100作品2千冊分の漫画データが入っており、同課で余罪を調べている。 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

横浜、カジノ誘致の方向 山下ふ頭、候補地か IR(朝日新聞デジタル)

 横浜市が、カジノを含む統合型リゾート(IR)を誘致する方向で調整していることが、市関係者への取材でわかった。東京都心や羽田空港からの交通の便がよい横浜港・山下ふ頭(同市中区、47ヘクタール)が候補地とみられる。ただ、IR誘致には市民の間や議会内で反対論も根強く、林文子市長が正式表明に踏み切れば激しい反発も予想される。 ■9月議会へ予算案 市関係者によると、市は9月の市議会定例会に、IR関連の約3億円の補正予算案を出す方向で最終調整している。可決されれば、誘致に向けた具体的な検討に入る見通し。 林市長は一時、誘致に前向きだったが、2017年の市長選を前に「白紙の状態」と慎重姿勢に転じた。…… 本文:1,158文字 この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。 朝日新聞社 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

「着ぐるみ『にゃん太』でにしゃんた氏応援」 書類送検

 7月の参院選で、大阪選挙区で落選した国民民主党のにしゃんた氏(50)と1字違いの着ぐるみ姿で、投票を呼びかけた見返りに報酬を渡したなどとして、大阪府警は20日、広告会社の社員2人と、人材派遣会社の代表ら2人を公職選挙法違反(事後買収など)の疑いで書類送検した。捜査関係者への取材でわかった。  府警は報酬を受け取ったり、受け取る約束をしたりしたとして、女性運動員4人についても同法違反容疑で書類送検した。  捜査関係者によると、広告会社の社員ら4人は6~7月、青い猫のキャラクター「にゃん太」の着ぐるみを着て投票を呼びかけた見返りとして、女性運動員3人に報酬計約11万円を支払い、別の女性運動員1人に日当9千円を支払う約束をした疑いがある。  国民民主党大阪府連は朝日新聞… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

女性絞殺の疑い、男を再逮捕 福岡・粕屋の遺体遺棄事件

 福岡県粕屋町で町内の女性が殺害されて川に遺棄された事件で、福岡県警は20日、死体遺棄の罪で起訴されていた町内の土木作業員古賀哲也容疑者(35)を殺人などの疑いで再逮捕し、発表した。殺害については「間違いありません」と容疑を認めているという。  捜査1課によると、古賀容疑者は7月6日午後9時35分から午後10時45分ごろまでの間、粕屋町仲原の須恵川付近で、女性(当時38)の首を絞めて殺害した疑いがある。女性は同日夜、買い物帰りに行方がわからなくなり、8日に遺体が須恵川で見つかった。死因は首を圧迫されたことによる窒息死だった。  県警は先月、遺体を須恵川に遺棄したとして、古賀容疑者を逮捕。調べに対し、古賀容疑者は「女性を待ち伏せしていた」と話し、殺害をほのめかしていた。県警は、女性を偶然見かけた古賀容疑者が車で先回りし、待ち伏せして襲ったとみて捜査を続けていた。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル