「いりこ」を食べて「入校」だ 合格願い、材料にも秘密

 いりこのつくだ煮を作っている福岡県芦屋町の親子が、入試シーズンを前に合格を祈願する商品を販売している。必勝を期して「いりこ」を「入校」と表記し、材料にも気を配っている。

 「きみしゃん本舗」(芦屋町山鹿)の渡辺紀美子さん(79)と長男の公義さん(53)。紀美子さんが手作りする「きみしゃんいりこ」は、北九州の老舗店のしょうゆを使ったタレで炊きあげ、甘辛い味とサクサクとした食感が特長だ。

 1982年、紀美子さんがおかみ兼板前だった割烹(かっぽう)旅館で作り始めた。旅館が火災にあっても焼け残った「奇跡の鍋」が話題になり、県内のスーパーや道の駅で販売するほか、注文を受けて毎年約5トンを作る。

 合格を願う縁起物の「きみしゃん合格入校(いりこ)」は、学問の神様として知られる太宰府天満宮(福岡県太宰府市)にあやかり、梅や「神社」にかけたショウガ(ジンジャー)などをだしに使い、脳が活性化されるようにとブドウ糖の粉や黒糖をまぶしている。

 5年前に作り始め、太宰府天満…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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