「うちのかかはちょっとへん」小1娘が調べた母の障害と笑顔のひけつ

 うちのかかはちょっとへん。はじめにそうおもったのは、ねん中のときでした。

「いっしょにあそぼう。」

とさそうと、かかはいつもニコニコうなずいてくれます。でも、あそびはなかなかはじまりません。わくわくしてまっていると、そのうち、かかはこまったかおでゆれはじめました。右へ左へ、ゆーらゆら。そしてそのまま、手をはなしちゃったふうせんみたいに、ふわーっとどこかへとんでいってしまいました。

     ◇

 3月に発表された北九州市主催の第14回子どもノンフィクション文学賞で、小学生の部の大賞に名古屋市立八事東小学校1年生(当時)の藤本千尋さん(7)の作文「ゆらゆらゆれる、かかのこと」が選ばれた。

 千尋さんの母、有希那さん(33)は自閉スペクトラム症(ASD)という発達障害がある。そのため、ほかのお母さんとはちょっと違うところがある。千尋さんは近く生まれてくるきょうだいに、お母さんのことを説明してあげられるようになりたいと思い、ASDについて調べてみた。

     ◇

苦手なことを質問、予想外だった母の答え

 ≪ASDの人のにがてなこと…

この記事は有料記事です。残り1293文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment