「おめえ見ると秋田弁になる」 幼なじみら山谷さん悼む

 ぬくもりのある演技と昔ながらの秋田弁で親しまれた、俳優の山谷初男(やまやはつお)さん。先月31日、間質性肺炎のため、秋田市内の病院で亡くなったことが3日、関係者の話でわかった。85歳だった。葬儀は3日、秋田市内で近親者で営まれた。故郷の仙北市角館町や芸能界からは、「秋田の名脇役」を惜しむ声が相次いだ。

 山谷さんは角館北高(現角館高)卒。1953年に劇団東芸に入団した。NHK大河ドラマ「国盗り物語」(73年)の赤兵衛役で有名になり、秋田を舞台にしたNHK連続テレビ小説「雲のじゅうたん」(76年)や映画「火宅の人」(86年)など、数多くのドラマや映画で活躍した。最近も、テレビ朝日系で放送中の「やすらぎの刻~道」(2019年)に出演した。

 俳優仲間からは「はっぽん」の愛称で親しまれ、60歳の時には、故郷の角館町でJR角館駅前にあった実家の老舗旅館を移築して、自宅兼芝居小屋の「はっぽん館」を建設した。

 幼少の頃からの友人の鈴木實さん(84)=同町=は「大変にやさしい人でした。舞台を降りたら徹底して平凡な1人の市民に帰った。すてきな男だった」と振り返った。中学まで同窓で、互いを「はっぽさん」「みのるちゃん」と呼び合う仲だった。

 鈴木さんが秋田ふるさと村(横…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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