「かす」にも愛を コーヒー専門店バリスタの思いが商品化

 お湯を注いでコーヒーをいれた後に残る「豆かす」がもったいない――。そう考えた若きバリスタが、かすを原料に加えた再生紙を生み出した。加工してブックカバーやポーチも作り、今月から売り出している。

 カフェラテのような淡い色合い。表面をゆっくり丁寧になぞると、うっすらと豆のつぶつぶを感じる。

 「すごく強く爪で削ってみてください。小さな『かす』がとれますよ」

 そう説明してくれたのは、発案した竹下亮さん(25)。コーヒー専門店「QoFFEE(コーヒー)」(大阪市北区)でバリスタとして働いている。

 竹下さんは2年ほど前、コーヒーをいれるたびに生まれる大量のかすを前にして思い悩んでいた。何かに再利用できないか。自宅で消臭剤にしようとしても、カビが発生したり、かえって臭くなったりして、うまくいかなかった。

コーヒー豆の「かす」は捨てるしかないのか。模索する竹下さんに、思いがけない出会いがありました。

 調べていくと、マスクや服な…

この記事は有料会員記事です。残り677文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment