「ことちゃんルーム」人気の謎 高松のホテル、ことでんとコラボ

福家司

 香川県内を走るローカル私鉄、高松琴平電気鉄道(ことでん)のマスコットキャラクター「ことちゃん」にちなんだ客室「ことちゃんルーム」が、高松市兵庫町の「高松東急REIホテル」にお目見えした。

 ツインルーム(約18平方メートル)の室内には、ことちゃんの等身大ポスターが貼られているのをはじめ、妻の「ことみちゃん」と娘の「ことのちゃん」のぬいぐるみも置かれている。ことちゃんをデザインし、過去に販売されたことでんのICカード乗車券「イルカ」のポスターも貼り出されている。宿泊料は8千円から1万2千円程度。

 ことちゃんはかつて、ことでんが存続の危機に陥った時に「ことでんは要(い)るか?」と議論されたことにちなんで、イルカをモチーフに生まれた。今回は、コロナ禍による利用の低迷を受け、ホテル側がコラボをことでんに持ちかけた。

 神田篤総支配人は「系列の他のホテルが鉄道の運転シミュレーションを客室に取り入れているのをヒントに、スタッフやゲストにわくわくしてもらおうと考えた」。8月下旬から宿泊を始めたが、すでに9月分は満室になるなど、ホテルは予想以上の反響に驚く。

 「ことちゃんがツイッターで発信し、反響が大きかったようだ。鉄道関連の展示もないのだが」と神田さん。当初予定していた10月末までの期間を年内いっぱいに延長した。(福家司)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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