「そんなことで」 責められた性被害、泣きながら話した

 性被害を「ささいなこと」と軽視しないで。被害者の声に耳を傾けて――。幼い頃のつらい経験を今年初めて人前で話した新潟県長岡市の女性が今月、自らデモを主催し、再び語った。「沈黙は未来への加害だ」。強い思いが女性を動かした。

 「今まさに、誰かが被害者になっているかもしれない。『そんなことで』と、言葉を封じ込めないでください」

 日曜だった12日の午後、新潟駅前で、あずささん(28)が拡声機で訴えた。周りに座った20人ほどの参加者が、色とりどりの花を手に聴き入った。性暴力根絶をめざして全国で広がる「フラワーデモ」を新潟でも続けようと、あずささんが呼びかけた。

 小学生の頃、あずささんは同い年のいとこから性的いやがらせを受けた。決まって大人が見ていない時、スカートをめくられて下着を触られたり、足をなめられたりした。抵抗すると、上にのしかかってまで全身を触られた。

 周りの大人に助けを求めても、…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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