「へそ」失った長期政権 亀井静香さんが語るリーダー像

 史上最長政権を率いた安倍晋三首相が退陣を表明した。「安倍1強」として強権的なリーダーとして印象が強いが、それだけなのだろうか。元自民党政調会長で、安倍首相を古くから知る亀井静香さんは「やるべきことをやらないままだったと残念に思っているのではないか」と安倍首相の心境を推察する。

 安倍晋三首相とは、かつて所属した自民党の派閥の長だった父親の晋太郎さんに指導を受けていた頃からのつきあいです。弟のようにかわいがり、期待もしていたから、彼の心情はよく分かります。

 彼は政権を投げ出したのではありません。政治家の出処進退は難しい。地位に恋々とする人も多い。今回、彼はまだ続けることはできたけれど、しがみつかなかった。まさにリーダーだけができる立派な判断でした。きちっとした対応が求められる中、体が万全じゃない状態では首相を務めるわけにはいかない。責任感の強い彼らしい決断だったと思う。

 引き際は立派だった。体のつら…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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