「れいわ」政党支持率倍増の背景 浮かび上がった支持層の特徴とは…?(TOKYO MX)

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。8月20日(火)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、スローニュース代表取締役の瀬尾傑さんが“れいわ新選組の支持率増加”について見解を述べました。

◆2.1ポイント増で共産党に並ぶ

共同通信の世論調査によると、れいわ新選組(れいわ)の政党支持率が4.3%となり、7月の参院選後の前回調査から、2.1ポイント増えたことがわかりました。これは野党では第1党の立憲民主党に次ぐ支持率で共産党に並んだことになり、なかでも若者の支持が目立ったそうです。

7月の参院選では「既存の政党よりもれいわ新選組やNHKから国民を守る党といった新しい政党が一定の支持を集めたことが注目された」と瀬尾さんは言います。

参院選では、有権者の投票行動に関する調査を行なったそうです。選挙に関しては各新聞社がさまざま調査を実施していますが、瀬尾さんらはネットを通じ、約5,000人の選挙投票の行動を調査。その分析結果を紹介しました。

◆正社員の多くは自民党支持

社会属性別、誰がどの政党に投票したかの調査では、大企業や中小企業の正社員の多くが自民党を支持し、なかでも若手から多くの支持を集めました。一方で野党、高齢就業者、シルバー世代の支持が強いと言われている立憲民主党はその通りの結果に。

れいわはというと、高齢者からの支持は少ないものの、失業者やフリーランスといった、属性的には立場の不安定な方から支持を集めていました。

これは多くの新聞社も行なっている調査ですが、瀬尾さんらはさらに踏み込み「投票者がどういった社会観を持ち、世の中をどういう世界だと思っているのか」という意識別の投票行動を調べたそうです。

◆「努力が全く報われない社会」

まずは「今の日本は努力が報われる社会か」というテーマで聞いてみると、「強くあてはまる」と答えたのは、圧倒的に自民党に投票した人が多数。逆に、努力が報われる社会ではないと認識している人は野党支持者が多く、特にれいわは「全くあてはまらない」という人の支持が目立ちます。

もう1つ「未来の日本の社会は明るいと思うか」というテーマでは、明るいと思っている人の多くが自民党に投票し、そう思っていない人が野党を支持。そして、ここでもまた全く明るいと思わない人たちが、れいわに投票しているという結果が明らかに。

以上の調査から「今の日本の社会は、将来の希望に対して分断した見方が増えている」と指摘。そして「政治は分断のためにするものではない」と言い、さまざまな議論をあわせた上で誰もが幸せな社会を作っていくのが目的と主張。与野党の双方に責任があるとし、今後は幸せな社会を目指して政治に取り組んでほしいと訴えていました。

manma代表で慶應義塾大学大学院生の新居日南恵さんは、若い世代がれいわを支持していることについて(共に重度身体障がい者の)舩後靖彦さんと木村英子さんを議員として送り出したことが大きかったと言います。というのも、この2人が議員になったことで、国会がすぐさまバリアフリーに変化。「たった2人でこれだけの変化を起こせたことに、若い世代も希望を見出しやすかったというところで、支持が広がった感覚がしている」と話していました。

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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