「ウイスキーは未来につなぐ酒」 廃校舎で「飛驒高山蒸溜所」開所式

溝脇正

【動画】廃校になった小学校の体育館で行われた「飛驒高山蒸溜所」の開所セレモニー=溝脇正撮影

 岐阜県高山市で25日、廃校になった小学校の建物を利用したウイスキー専門の「飛驒高山蒸溜(じょうりゅう)所」が完成し、開所セレモニーが行われた。

 地元の日本酒メーカー舩坂酒造店(有巣弘城社長)が、過疎によって16年前に閉校になった旧高根小学校を市から借り受け、運営と経営に当たる。

 旧体育館で行われたセレモニーでは、舞台に設置したポットスチル(蒸留器)の前に関係者らが、子どもたちが使っていた椅子に座り、開校式さながらの風景のなか開所を祝った。有巣社長は「ウイスキーは未来につなぐ酒。いま我々が作った原酒は、未来の多くの人たちを喜ばせるものになると信じている」と抱負を述べた。

 4月から本格稼働し、蒸留を開始する。ウイスキーは完成するまで約3年かかるため、販売開始は2026年以降を見込んでいる。将来的には、ウイスキーセミナーやブレンド体験など、教室や理科室など学校ならではの空間も活用する予定だ。(溝脇正)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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