「ガソリンだ」 警官に液体かけた疑い トリエンナーレ

 企画展「表現の不自由展・その後」が中止となった国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の会場で、警察官に液体をかけたとして、愛知県警は7日、住所、職業不詳の男を公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕し、発表した。男は20~40歳ぐらいで、容疑を否認しているという。

 東署によると、男は7日午後4時10分ごろ、東署地域課の男性警部補(45)らとともに、名古屋市東区の愛知芸術文化センター10階からエレベーターに乗った際、「ガソリンだ」などと言い、持っていたバケツ内の液体を警部補の足にかけた疑いがある。

 警部補にけがはなく、液体は無色透明でガソリンの臭いはしなかったという。

 午後3時半ごろ、芸文センターの関係者から「ヘルメットをかぶった男3人が(10階の)床に何かを塗っている」と110番通報があった。警部補は同僚とともに現場に駆けつけ、建物の外で話を聴くため、男3人とともに10階からエレベーターに乗ったところ、そのうちの1人が液体をかけたという。

 1日に芸文センター8階で始まった企画展は、テロ予告や脅迫も含め、抗議の電話やファクスが相次いだため、芸術祭の実行委員会が3日に中止を発表した。県は、ファクスで脅迫文が届いたとして、東署に威力業務妨害の疑いで被害届を出し、受理された。


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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