「スペインと日本で二重課税」 申告漏れ指摘のイニエスタ選手が声明

 サッカーJリーグのヴィッセル神戸に所属していた元スペイン代表MF、アンドレス・イニエスタ選手(39)が23日、大阪国税局から約8億6千万円の申告漏れを指摘されたことについて声明を発表した。

 関係者によると、イニエスタ選手は2018年7月~23年7月にヴィッセル神戸に所属。1年未満の契約だった18年分の契約金約8億6千万円は「非居住者」として源泉徴収された。だが国税局は、家族との同居などを理由に確定申告が必要な「居住者」にあたると判断し、約5億8千万円を追徴課税したとされる。

 イニエスタ選手は声明で、18年分の契約金について「全世界の所得を対象としてスペインで所得税申告書を提出した」と説明。その期間の所得はスペイン、日本の両国から二重課税を受けているとして、「(両国間の)二重課税協定に規定されている『友好的な解決』を開始するよう要請した」と明らかにした。

 イニエスタ選手が要請したのは二重課税を防ぐための相互協議とみられ、「この手続きは進行中であり、速やかな解決を待つとともに、支払った超過税金が返還されることを望んでいる」とした。(市田隆)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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