「データ完全消去は不可能」HDD処理のアナログな現実

 神奈川県庁の大量の行政文書が入ったハードディスク(HDD)が転売された今回の問題は、データ廃棄を請け負う業者への信頼を揺るがした。そもそも、個人情報はどのように処理されているのか。

 「うちは今は何もお答えできません」「誤ったイメージを持たれると困る」。朝日新聞が神奈川県庁の文書の大規模流出を報じた6日、HDDのデータ消去や廃棄を請け負う業者に取材を申し込むと、警戒感をあらわにし、口を閉ざす担当者が多かった。

 東京都八王子市の「いっとく」を訪ねた。「オフィサイクル」のサービス名で企業や官庁、個人から年に約8千台のパソコンを預かり、HDDのデータ消去や廃棄を請け負う。

 永野間(ながのま)祐一代表取締役(42)は、HDDをつかむと倉庫の奥へ。電動ドリルを動かし、タテ15センチ、ヨコ10センチ、厚さ2センチほどのHDDに3カ所ずつ穴を開けた。白い煙があがり、焦げた臭いが広がる。「これが最も確実な方法です。絶対にデータは漏れません」

記事後半では、こうした処理を行う業界に起きている変化を紹介します。消えたデータをよみがえらせる達人にも話を聞きました。

 ドリルによる穴開けという「外…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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