「トイレに行く暇もない」保育士の現実 国より手厚い配置の横浜でも

 「人手不足で安全な保育ができない」「子どもたちの成長に寄り添えない」――。

 横浜市内の保育士や保護者らで構成する「横浜保育問題協議会」(辻村久江会長)が今年3月にアンケートを実施したところ、現場の保育士らの切実な声が寄せられた。

 《0歳児5人を新人と2人担任で見ていたが、1人おむつを替えるために抜けた後、けがが起きた》

 《配慮の必要な子どもたちが全体の3割を超えている。(中略)常に人が足りないので心身ともに疲弊しているのに休みが取れません》

「歯がゆい」「勤務時間外に書類仕事」

 《「ちょっと待ってて」ということになり、子どもも「受け止められ感」が全く得られない。私たちは子どもの発達を専門的に学んでいるのですごく歯がゆいです》

 《休憩が取れない。勤務時間中ずっと保育に入っているので書類関係や保育の準備がすべて勤務時間外だが残業代は出ない。(中略)自身のトイレにも行けず、膀胱(ぼうこう)炎になった》

 アンケートで「保育園で働く中で、この人数ではもう限界、と感じたエピソード」を尋ねた自由記述欄に寄せられた内容だ。

 国の配置基準では、1人の保育士がみてよい子どもの数は、0歳児は3人▽1~2歳児は6人▽3歳児は20人▽4~5歳児は30人と定められている。横浜市は1歳児以上はこの基準よりも手厚い基準を設けている。

保育士からみた適正な配置基準は…

 それでもアンケートで、現場…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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