「人魚のミイラ」の正体わかった CT撮影など謎の解明に挑んだ1年

 岡山県浅口市の円珠院(えんじゅいん)が秘蔵する「人魚のミイラ」。全長約30センチに詰まった謎を解こうと、科学的アプローチを続けていた倉敷芸術科学大(倉敷市)の研究者らが7日、造形物だと結論づけた。調査開始から1年。X線撮影やX線CT撮影、光学顕微鏡による微物観察、DNA分析など現代科学を駆使し、正体にたどりついた。

 同大と岡山民俗学会、倉敷市自然史博物館の5人が研究チームを発足し、昨年2月に同大の動物病院などで調査研究を続けてきた。

 正面を向く眼窩(がんか)や頭髪、5本指の両腕など霊長類を思わせる上半身と、うろこに覆われた下半身。肉食性の魚類を思わせる円錐(えんすい)形の歯に、腕や肩には下半身とは異なる形のうろこ。哺乳類のようにキューティクルのある体毛……。

「人魚のミイラ」の実態を解明するプロジェクト。記事後半には動画もあります。

 調査序盤には、多くのことが…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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