「偉い女性」は私たちの苦悩語れるか?ロスジェネ栗田隆子さんの疑問

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聞き手・寺田実穂子

 「ないものとされてきた存在」。ライターの栗田隆子さんがそう呼ぶのは、ロスジェネ世代で貧困に苦しんできた単身女性の人たち。社会に位置づけるために、当事者の立場から求めるものはなにか。

非正規で10社以上 親元で暮らしても……

 大学院の博士課程を中退して社会に出たのが、2002年春。就職氷河期です。しかも私には、中途採用の枠しかありませんでした。即戦力を求められたけど、会社経験がないので、箸にも棒にもかからない状況で、派遣に登録しました。これまで勤めたのは、短期の非正規雇用を含めると10社以上。正社員の経験もありますが、残業でぜんそくになり、辞めました。

 仕事が見つからなかったとき…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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