「充実感に嫉妬」した教諭、同僚を陥れようと情報漏洩偽装 停職処分

西田有里

 埼玉県教育委員会は22日、県立新座高校の男性教諭(30)が虚偽告訴容疑で警察に立件されたと明らかにした。元勤務先の県立高校の同僚を陥れるため、生徒の個人情報を校外に流出させたように装ったという。2人は親しかったといい、教諭は動機について「新たな環境になじめない自分に共感や理解を示そうとせず、充実感を味わっていた。嫉妬と憎しみがあった」などと話したという。

 県教委はこの日、自宅待機としていたこの男性教諭を停職6カ月の懲戒処分とした。発表によると、男性教諭は昨年6月、前年度まで勤務していた別の県立高校の生徒約40人分の氏名や顔写真が入った学級通信を保存したUSBメモリーを、県教委に郵送。店舗の職員を装い、「店舗に落ちていた。民間企業であれば落とした職員はクビだ」などと書かれた文書を同封した。USBメモリーのデータは元同僚のものだった。

 一方、県教委は22日、ほかに教諭4人と県立文書館の職員1人の計5人を免職や戒告の懲戒処分とした。

 免職は3人。1人は東部地区の公立中学校の男性教諭(29)。昨年10~11月、勤務先の女子生徒と2人で校外に出かけたり校内でわいせつな行為をしたりした。2人目は県立文書館の男性職員(44)で、今年1月にJRの車両で女性に痴漢行為をした。3人目は川越市立初雁(はつかり)中学校の男性教諭(24)で、今年3月、羽生市の商業施設でスマートフォンを使い、女性のスカートの中を盗撮した。

 川越市立福原中学校の男性教諭(26)は戒告。昨年8月~10月、中学2年の男子生徒4人につねったり蹴ったりする体罰をした。生徒にけがはなかった。(西田有里)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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