「公務員やめました」 先生よ、ユーチューバーになろう

 オンライン授業に悩む全国の先生たちへ、ユーチューバーのススメ――。新型コロナウイルスの影響で休校が長引くなか、愛知県の小学校教師がそんな提言をしている。「たいち先生」として、動画投稿サイトYouTube(ユーチューブ)で配信する深見太一さん(39)は「恐れず挑戦すれば色々なつながりが得られる。先生方も大変な時代だけど、力を合わせて乗り切りましょう」と話す。

拡大する2月に「対話でみんながまとまる! たいち先生のクラス会議」という初の著書を出した深見太一さん(本人提供)

 「日本中の先生を勇気づけたいー」。そんな合言葉と両親指を立てたサムズアップの笑顔から、「たいち先生」の動画は始まる。

 深見さんは3月末まで、愛知県の公立小学校に勤務。4月からは、瀬戸市に来春開校する国際型の私立「瀬戸SOLAN小学校」の立ち上げメンバーとして、生徒募集やカリキュラム作りに取り組んでいる。

 現役教師として始めたユーチューブのチャンネル登録者数は4月28日現在で1400人、ツイッターのフォロワー数は7千人を超えた。約1年前から配信した動画は200本を超す。扱ってきたテーマは、休校中の学習支援、愛読書の紹介、母親の悩み相談など幅広い。時にはコメント欄で視聴者とつながるライブ配信もする。「先日は宮古島の先生から『見てます』とメールをもらって、素直にうれしい」と話す。

拡大する「たいち先生」のユーチューブチャンネルのページ。4月下旬、登録者数が1400人を超えた(ユーチューブから)

 きっかけは、ツイッター上で「教員はブラック職場」という投稿を見かけたことだ。自分の学校や教員仲間からは聞けない悲痛な叫びだった。元塾講師の教育系ユーチューバー葉一(はいち)さんの人気動画「とある男が授業をしてみた」を見たことも刺激になった。「教え方も上手で、学校の先生より全然面白いじゃんと。これは負けられないと思いました」

 そこで「まずは自身の経験から…


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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