「出さなくてもいい手紙」書いてみたら、相手忘れて夢中の30分 レターカウンセリングという向き合い方(withnews)

【#withyou~きみとともに】
年末年始、見るテレビ番組もなくて、わりと時間があまってしまいがちです。町田市にある「ティーンズポスト」の八巻香織さんは、そんなお正月に「出さない手紙を書いてみませんか」と提案します。誰かに相談するのとはちょっと違う。自分自身と向き合える時間が作れるそうです。書いても出さなくていいという「手紙で書き初め」。実際、どんなものなのか。八巻さんの話を聞きながら私も書いてみることにしました。

【画像】「スタジオ悠」には猫の置物がたくさん!「自分の味方、自分の中にいると気づいてくれたら」

1週間かけて返信の理由

ティーンズポストでは1994年から10代の子どもたちの悩みに向き合ってきました。

相談はメールでも手紙でも受け付けますが、メインは「書く」ことです。

最近では、友人関係に関する悩みや、家族の暴力や虐待が絡む相談も寄せられるといいます。

相談が届くと、八巻さんや、看護師、養護教諭、精神保健福祉士らがレターカウンセラーとして、1週間ほどをかけてその相談文と向き合います。
1週間もかけるのは「感情を整理するのは書き手だけではなく、受け手にこそ必要」だからです。

「相談文を読んだとき、私たちにも色んな感情がわき起こります」。それをそのまま書き出すことで、レターカウンセラー自身も自分の体験を振り返ったり、思い込みに気づいたりできるのだそうです。

「そうしないと良かれと思いつつ、助言したり教え諭したり、相談者の代わりに解決したくなったりしてしまうのです」

ミュージシャンやキャラに宛ててみては?

ティーンズポストから返す手紙では、相談者の気持ちの整理を手伝うような返信を出します。

相談者の思いをまとめ、さらに「そう思ったのは、いつからでしたか。何かきっかけがありましたか」とか、「その時、言葉に出せなかった思いがありましたか」とか内面に問いかけるため、何往復かのやりとりとなることもあるそうです。

とはいえ、手紙を書くのはあまり慣れていないという人も多いかもしれません。そんな人には「自分の好きなミュージシャンやアニメのキャラクターにあてて自分の近況を書いたらどうかな。便箋でなくても、ノートの切れ端でもいい」と提案します。

手紙を書くうちに、普段見ていない自分の気持ちが自然に出てくることもあります。

「悲しさ、不安、緊張……どんな感情もOKです。間違いはありません」と八巻さん。「普段は表せないそのままの気持ちを文字にしてそっと眺めてみてほしい」と言います。


【関連記事】


Source : 国内 – Yahoo!ニュース

Japonologie:
Leave a Comment