「制服なければ…」諦めた志望校 高校生は知事に会った

 「私はXジェンダーの当事者で、性別に違和感を持っています」

 6月末、富山県庁の知事応接室。富山市の高校3年生、マキさん(仮名、17)は、新田八朗知事らを前に切り出した。

 男女別に指定された制服と校則を見直すよう、すべての公立校に求めてほしい――。県と県教育委員会に宛てた要望書と、署名サイトで集めた約1万6千人分の署名を手渡した。

 マキさんは、自身が制服や校則に苦しんだ経験を伝え、こう訴えた。「いまも葛藤し、思い悩んでいる子たちがいます。これ以上、悩む子、苦しむ子を増やしたくないと思い、署名を始めました」

 緊張した表情で話を聞いた新田知事は「ご努力はすごいこと。各教育委員会に要望を伝えたい」と返した。

男女別の校則「つらくて窮屈」

 男性の体に生まれたマキさんが、性別に違和感を抱くようになったのは、中学に入って間もなく。学生服や髪形など、男女別の校則に苦痛を感じた。「性別を押しつけられるのが、つらくて窮屈だった」

 生まれついた体の性と、自認する性が異なる「トランスジェンダー」では、と思ったこともあった。だが女性になりたいわけではなく、モヤモヤが募った。

 中学2年生の夏、突然体調を…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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