「医療法人がテナントに」ビル所有者から3億円超詐取 容疑の男逮捕

 「医療法人がテナントとして入居する」とうそを言ってビルの改修工事代として3億円余りをだまし取ったとして、大阪府警は12日、医療コンサルティング会社の代表取締役、椎葉俊尚容疑者(56)ら男2人を詐欺などの疑いで逮捕し、発表した。府警は2人の認否を明らかにしていない。

 捜査2課によると、椎葉容疑者らは2017年2月~18年3月、大阪市中心部のビルを持つ大阪府吹田市の60代男性に、「医療法人が入居を内諾している。あとはビルの内装工事について調整するのみ」などと虚偽を伝達。椎葉容疑者が経営する「メディカルテクノロジー&マネジメント」(東京都港区)の口座に、工事代金の名目で3回にわたって現金計約3億200万円を入金させ、詐取した疑いがある。

 椎葉容疑者らは実在する医療法人の名前を出し、偽造した入居申込書や印鑑証明書を示していたという。工事が始まらなかったことなどから、男性が19年6月に府警に告訴していた。

 捜査関係者によると、同様の手口で現金をだまし取られたとして府警に複数の相談が寄せられているといい、捜査を進めている。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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