「学校は命かけてまで行く所ではない」 教育長の真意は

 「学校は命をかけてまで行く所ではありません」――。9月、岐阜市の教育長、早川三根夫さん(65)はこう発言した。7月に市立中学3年の男子生徒が転落死し、自宅からいじめを示唆するメモが見つかっていた。発言の真意は何だったのか。学校のいじめ対策や、不登校の中学生のための「特例校」についても聞いた。

 ――なぜあの発言をしたのですか。

 生徒が亡くなり、責任を感じています。もし同じように苦しんでいる子がいるとしたら、最悪の事態にならないように、教育長として言わなきゃいけない。

 「班とか学級とか部活は狭い世界。君の世界は学校だけではない。もっと未来は広くて、君に開かれている」と。

 ――亡くなった生徒は金銭の要求やたたかれるなどの被害を受けていたと、同じ中学の生徒が証言しました。

 今回、周りの子が明確な「SOS」のサインを出していた。それを学校が軽視し、対応できなかったのが残念でならない。

 いじめがあれば、周りの子は気づいている。「だめだ」と止めてほしいけれど、言えば自分がいじめの対象になるという恐怖感もあるでしょう。

 学校の先生に伝えてほしいし、…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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