「息子は食に関心がない」悩んだ料理研究家のパンレシピ

 料理研究家のあまこようこさん(42)は、一皿で、栄養が取れて、子どもたちが食べやすい朝食レシピを考えます。食べる意欲を引き出したい。そんな思いがあります。

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拡大する料理研究家のあまこようこさん(左)と朝ごはんのお手伝いをする蒼理くん(右)と寛人くん=東京都世田谷区

 午前7時。長男の蒼理(そうり)(11)と次男の寛人(かんり)(5)が起きてくると慌ただしい朝が始まります。

 蒼理には発達障がいがあります。幼い頃からかむ力が弱く、バナナをかみちぎれるようになったのは4歳。箸やさじを使うのも少し苦手です。時間が限られる朝は、ひと皿で栄養が取れて、食べやすいものにします。

拡大する子どもたちが手伝って作った「ひとくちキッシュパン」。具はピーマンとベーコン。ブロッコリーのポタージュは晩ご飯の残りをあたためた

 ひとくちキッシュパンは、我が家の定番。簡単なので子どもたちも手伝います。4枚切りのパンにくぼみを作って、ベーコンとピーマンを具に、ケチャップで味付けした卵液を流し、チーズをかけてトースターで焼きます。もそもそした食感が苦手な蒼理でも水分があって食べやすい。もし、夜ごはんの残りの汁物があれば、あたためなおして添えます。

 私の親は大阪で魚屋を、祖父母は青果店を営んでいました。幼少期は、はがれて落ちてしまったキャベツの葉なんかを切って、リアルままごとをして遊んでいました。カギっ子だったので、料理をする機会もあって、本格的に身につけたいと調理師専門学校を卒業しました。

後半は、あまこようこさんの、ひとくちキッシュパンと、五目ひじきのおかずケーキを紹介します。

 上京して、料理研究家のアシ…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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