「悲劇が誰にも起きぬよう」ウィシュマさん一周忌法要で遺族が訴え

山下寛久

 名古屋出入国在留管理局での収容中に死亡したスリランカ国籍のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)の一周忌の法要が6日、遺骨が安置されている愛知県愛西市の明通寺で営まれた。

 ウィシュマさんは収容中に健康状態が悪化し、昨年3月6日に亡くなった。参列者約40人は、死亡が確認された時刻にあたる午後3時25分に黙禱(もくとう)。スリランカ仏教の僧侶が読経する中、花を捧げ、手を合わせた。

 ウィシュマさんの妹、ポールニマさん(27)は法要後のあいさつで、「姉の悲劇が誰にも起きないよう、再発防止の対策を求めたい。最後まで頑張るので応援してほしい」と話した。

 また、入管での外国人の処遇改善などを訴えるデモが全国各地であった。名古屋駅前でのデモに参加した大学2年本間鮎美(あゆみ)さん(20)=同県長久手市=は「責任を追及し、入管行政を根本から変える必要があることを社会全体の問題として考えたい」と話した。(山下寛久)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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