「核なき世界」目指す国際会議、被爆地の長崎で 岸田首相も出席調整

 核兵器のない世界に向けた道筋を議論する「国際賢人会議」の第3回会合が8~9日、長崎市で開催される。核保有国や非保有国の有識者らが集い、岸田文雄首相もいずれかの日程で出席する方向で調整しているという。ロシアによるウクライナ侵攻やパレスチナ自治区ガザ地区での軍事衝突で核使用のリスクも懸念されるなか、核廃絶に向けた率直な議論が進むかが注目される。

 国際賢人会議は、広島選出の岸田首相が2022年に立ち上げを表明し、初会合は同年12月に広島で開かれた。第2回は今年4月に都内で開催され、核不拡散条約(NPT)体制の維持・強化を求める提言を発表した。委員は、座長の白石隆・熊本県立大理事長を含む日本の有識者が3人。ほかに、核保有国の米国、ロシアや中国、英仏などの12人が務める。

 関係者によると、8日午前に委員らが平和公園で献花し、長崎原爆資料館を視察する。被爆者による講話や被爆者団体との対話の後、若者らとの意見交換もある。原爆で多くの児童が犠牲になった旧城山国民学校の校舎も訪問する。同日午後と9日、出島メッセ長崎で会合を開く。会合は一部報道陣に公開されるが、原則非公開。「集中して闊達(かったつ)な議論を進めるため」だという。

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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