「死ぬなら1人で…」論争勃発「孤独」「自殺」対応の課題は(TOKYO MX)

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。5月31日(金)の放送では、川崎殺傷事件をめぐり「死ぬなら1人で死ぬべき」とネット上に投稿したことで巻き起こっている論争について取り上げました。

◆著名人も続々に意見

神奈川県川崎市で5月28日(火)、小学生らが刃物を持った男に襲われ、19人が死傷する事件が発生しました。この事件をめぐり、NPO法人ほっとプラスの代表理事を務める藤田孝典氏が「死亡した容疑者に対する“死ぬなら1人で死ぬべきだ”という非難は控えてほしい」とネット上で呼びかけ、議論を呼んでいます。

藤田氏は、発言の意図について「次の凶行を生まないため」「今回のようなメッセージが、社会に恨みを募らせる人々を、さらに追い詰める可能性がある」「社会から疎外された人を突き放すのではなく、彼らの尊厳を大切に思っていると、社会がメッセージを出すことこそが重要」と指摘しています。

◆「自殺」と「孤独」は切り分けて考えるべき

“死ぬなら1人で死ぬべき”という意見について、教育評論家の“尾木ママ”こと尾木直樹さんは、自身のブログで「【他人を巻き込まないで1人で自殺してくれ】的な発言は止めること。加害者同様の孤立状態の人を絶望に追い込み、同様の事件の連鎖生む可能性が高くなるからです」(原文ママ)と意見を綴っています。

また、落語家の立川志らくさんは自身のTwitterで「でも日本中の幼い子供を持っている、愛している親のほとんどは、死にたいならひとりで死ぬべきとおもっています。その気持ちをその怒りをぶつける事が悪い事なのか。ましてや非難されるべきなのか。本当に悪魔を生みだす言葉だとしたら二度と言いませんが」(原文ママ)と見解を示しています。

IT批評家でリゾートワーカーの尾原和啓さんは、容疑者が児童らを襲った直後に自殺したことから、周りも巻き込んだ“拡大自殺”として報じられていることについて言及。「拡大自殺を起こす手前としての自殺であったり、自殺を起こす手前としての孤独。この「自殺」と「孤独をどうするのか」という問題は、切り分けて考えたほうが良い」と主張します。

さらに、イギリスが2018年から「孤独担当大臣」のポストを新設したことを挙げ「年間約2万人の自殺者がいる日本は、自殺や孤独の問題にきちんと対応していくべき」と述べました。



Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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