「母親の目線で」避難所で洗濯ボランティア 九州大雨被害の大町町(西日本新聞)

 佐賀県白石町の「子育て応援サークルはぐはぐ」は、記録的な大雨で浸水被害が出た大町町の避難所で被災者の衣類を洗濯するボランティアを続けている。洗濯機が浸水して衣類をきれいに保てない母親たちの苦労に思いを巡らせ、子育てに追われる自分たちでもできる支援を考えた。代表の田中知子さん(35)は「多くの人に被災地のためにできることを考えてもらえれば」と話す。

【写真】大雨で冠水した佐賀県大町町の田んぼや民家

 「今日はお洗濯できましたか?」。はぐはぐメンバーの川崎姿子(しなこ)さん(40)と田中さんは6日、避難所の町総合福祉保健センターを訪ね、ランドリーバッグを片手に被災者に声をかけて回った。洗濯を頼んだ中島常之さん(80)は「家の洗濯機が壊れてしまったので、ありがたい」と話す。

 はぐはぐは、母親たちが集まって子育ての悩みなどを語り合うサークル。メンバーの一人がLINE(ライン)で、浸水した武雄市の実家で洗濯がままならないと打ち明けたのがきっかけとなった。1993年の「8・6水害」で鹿児島市の実家が被災した川崎さんが水害時に衛生状態が悪くなることを思い出し、「洗濯支援やりましょう」と呼び掛けた。いずれも子育て中で、長時間のボランティアは難しいこともあり、賛同が広がったという。

 2日にボランティアを始め、3日間で5人の依頼を受け、ジーンズや下着など100点以上の衣類を5人で手分けして洗った。3日にはセンターに洗濯機2台が置かれたため、11日までセンターの避難者を対象に洗濯を受け付けるという。

 田中さんは「今後、何をするかは決まっていないが、避難所を回りながら、どんな支援が必要かを考えたい」と話している。

西日本新聞社

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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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