「無事に無罪を聞いて」  元世界王者が袴田さん支援を続けた理由

 1966年に静岡県で起きた一家4人殺害事件で、死刑が確定していた元ボクサー袴田巌さん(87)の裁判をやり直す再審の開始が3月、確定した。長年、袴田さんを支援してきた日本プロボクシング協会の会長で、元世界王者のセレス小林さん=柏市=は「無事に無罪判決を聞いてほしい」と話す。

 セレス小林(本名・小林昭司)。第13代WBA世界スーパーフライ級王者。千葉県柏市でセレスボクシングスポーツジムを経営する。2022年4月から日本プロボクシング協会会長。茨城県出身、50歳。

 ――袴田さんの再審開始の確定を、どんな気持ちで受け止めましたか。

 「よくぞ今日まで生きていてくれた、と思いました。ご本人が元気で戦い続けていなければ社会の関心も薄れただろうし、結果は違っていたかもしれない。『よかったですね、そして無罪まであと少しですね』という気持ちです」

 ――日本のスポーツ選手や芸能人は社会的な発言に慎重です。協会が支援を続けたのはなぜですか。

 「死刑囚の袴田さんが無実を…

この記事は有料記事です。残り1287文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment