「王将」社長、涙で言葉詰まらせ 「大東氏が納得できる解決を」

 王将フードサービスの前社長・大東隆行さん(当時72)を射殺したとして特定危険指定暴力団工藤会系組幹部の田中幸雄容疑者(56)が殺人と銃刀法違反の疑いで逮捕された事件。31日にあった同社の決算会見では、渡辺直人社長が、時折言葉を詰まらせながら事件について語った。主な発言のやりとりは以下の通り。

 ――容疑者が逮捕され、捜査が進んでいるが、改めて今の気持ちを。

 「本当に長かった。まだ全容が解明されたわけではないですが、正直言ってほっとしています。いつか解決すると会社の従業員、一致団結してがんばってきた。捜査関係者の方も本当にこの日まで継続してやっていただいた」

 ――不適切な取引があったとされる企業グループの経営者との、いまの関係について。

 「現在は一切、取引関係はございません。また今後、この事案に関わること以外でも、不適切な関係での取引はしない、という社内の仕組みも作りました。答えを端的に申し上げますと、一切ないということではっきりと申し上げたいと思います」

 ――大東前社長が取引解消に積極的であったことが事件につながったのではないかということも一部で言われている。

 「その関係と事件の因果関係は捜査中でございますので、コメントは差し控えさせていただきたい。第三者委員会を2016年に立ち上げて、かなり詳しく調査し、リポートを提出していただきました。そのリポートに従いまして、改善すべき点は全て改善が完了できておりますので、改めて(関係性を)調査することは今のところ考えておりません」

 ――今回の逮捕に関して客からどんなメッセージがあったか。

 「報道以降、業績、売り上げ、お客さんの数に、どういう影響があるのかなということも心配したが、報道以降も変わることはない。数字を見ていると(事件後、SNSで話題となった)『追悼餃子(ギョーザ)』というワードは出てきませんが、業績は変わらない」

――(不適切な取引を行っていたとされる当時の経営判断について)密室で決められたという指摘もあったが、実際はどうだったのか。

 「当時のガバナンスについて…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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