「生きているだけで良かったのに」親友の涙 八王子射殺事件27年

増山祐史

 1995年7月30日に東京都八王子市のスーパーナンペイ大和田店でアルバイトやパートの女性店員3人が射殺された事件は、間もなく発生から27年となる。被害者の1人で高校2年生だった矢吹恵さん(当時17)が通っていた桜美林高校(町田市)では23日、追悼礼拝があり、教員や同級生ら約15人が事件解決を願って静かに祈りを捧げた。

 会場には高校時代の矢吹さんの顔写真に、矢吹さんの明るい性格をイメージしたというひまわりの花が添えられた。礼拝の司会は当時学年主任だった伊藤孝久さん(71)が務めた。

 親友の鷹野めぐみさん(44)は「今年もまた来たよ。みんな元気でやっているから心配しないで」と、心の中で語りかけたという。27年という月日の長さに「生きていたらどんな感じなのかなと毎年思う。彼女が生きているだけで良かったのに」と涙をぬぐい、「解決しないと彼女に関わった全ての人間が区切りがつかない。必ず解決すると信じて待っていたい」と話した。

 事件では、同じく高校2年生だった前田寛美さん(当時16)と稲垣則子さん(同47)も犠牲になった。(増山祐史)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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