「組員の携帯傍受」捜査員証言 2カ月ぶり工藤会公判

 四つの市民襲撃事件で殺人罪などに問われた指定暴力団工藤会トップの総裁野村悟(73)とナンバー2の会長田上不美夫(64)の両被告の第37回公判が26日、福岡地裁であった。新型コロナウイルスの影響で約2カ月ぶりの開廷で、2013年の看護師刺傷事件の証人尋問が再開した。

 看護師は、野村被告が局部の増大手術とレーザー脱毛の施術を受けたクリニックの担当者。起訴状などによると、野村被告の指揮命令で田上被告や実行役の組員らは13年1月、福岡市博多区の歩道で看護師の頭や胸などを刃物で刺し、殺害しようとしたとされる。看護師はけがをした。

 この日、出廷したのは12年に元警部が銃撃された事件を担当していた元特別捜査班長2人。この事件の捜査の一環として、13年1~2月、同会系組幹部の携帯電話を通信傍受し、看護師の行動を確認したり、犯行に使うバイクや携帯電話を用意したりしていると思われる音声を聞き取り、上司に報告したと認めた。

 通信傍受法は令状が認めた事件…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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