「続く収容、不安」入管に4年、ベトナム人が教皇に手紙

 いつまで収容されるかわからなくて不安です。助けてください――。

 大村入国管理センター(長崎県大村市)に収容中のベトナム人が、24日に長崎を訪れるローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇に手紙を書いた。「収容の不安や苦しみが伝わればいい」と期待を込める。

 手紙を書いたのは、1989年、船でベトナムを逃れて来日したカトリック信徒の男性(47)。75年の旧南ベトナム政権崩壊以降に漁船などの小型船で脱出した「ボートピープル」の一人だ。外務省によると、日本では78~2005年に約3500人を受け入れた。

 男性は来日後、車の組み立てや家の解体業、粗大ごみで出された電化製品の販売などで生計をたてていた。27歳で結婚し、2人の娘を授かった後、不法残留となり、2015年12月から大村入管へ収容。もうすぐ4年を迎える。

 男性には、母国などへ戻ることを命じる「退去強制令書」が出ているが、帰国は困難。一時的に収容を解く「仮放免」も現状では不許可となっており、「このままここにいるしかないのか」と不安を語る。

 手紙の執筆は、収容者の支援を…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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