「羽生予言」の通り…藤井聡太七段さあ初タイトル戦(日刊スポーツ)

将棋の藤井聡太七段(17)が8日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われる、第91期棋聖戦5番勝負第1局で、初のタイトル戦に臨む。

【写真】藤井七段支える驚異の「集中力」迷路づくりで養う

対戦相手は、同じく中学生で棋士となった渡辺明棋聖(36)。藤井は、17歳10カ月20日という史上最年少でのタイトル戦挑戦で、屋敷伸之現九段(48)の最年少挑戦記録を4日上回り31年ぶりに歴史を塗り替えるなど、記録ずくめの中での対局となる。

「将来、必ずタイトル戦に出てくるお方」。タイトル獲得99期、将棋界のスーパースター羽生善治九段(49)の予言は当たった。棋士の誰もが持っていた藤井に対する共通認識だった。

今回、初のタイトル戦の相手として立ちはだかる渡辺に、藤井は、昨年2月の朝日杯決勝で初めてぶつかり、撃破している。中盤、先手渡辺に踏み込むチャンスがあったが、その手をタイトルホルダー渡辺は気付いていなかった。対局後の大盤解説会場で藤井に指摘された。

約2カ月後、都内で行われたイベントで、渡辺からは「引き立て役になりたくない」と、明らかに藤井を意識した発言が出た。

対する藤井は、今月これで3局目。「過密日程でコンディションが課題」としながらも「攻めの鋭い将棋で最近充実されているトップ棋士と、じっくり戦える5番勝負を通じて成長したい」と、抱負を語っている。新人時代の17年には、29連勝の連勝新記録を達成して旋風を巻き起こした。今回先勝すれば、再度フィーバーとなりそうだ。

将棋界はコロナ禍で、4月8~9日に開幕が予定された名人戦7番勝負(豊島将之名人対渡辺棋聖)の開幕局が、6月10~11日に延期された。このため、2020年度初めての8大タイトル戦が、棋聖戦。令和の将棋界を占う注目の大1番になる。 【赤塚辰浩】

【棋聖戦5番勝負日程】

◆第1局 6月8日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」

◆第2局 6月28日、将棋会館

◆第3局 7月9日、東京都千代田区「都市センターホテル」

◆第4局 7月16日、大阪市「関西将棋会館」

◆第5局 7月21日、将棋会館

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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