「自分がやんねば」 母亡くした男性は「奇跡の一本松」の根を掘った

 東日本大震災の津波を受けながらも唯一残った岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」。その根っこが5日、道の駅高田松原(同市)で公開された。13日まで。間もなく震災から11年。被災地に思いをはせてもらおうと、3月には東京でも展示される。

 高田松原の奇跡の一本松は震災後、被災者を励ますとともに多くの人を街に呼び込み、復興の支えになってきた。海水の影響で枯死したが、「希望と鎮魂の象徴」として保存されることが決定。2012年9月にいったん切り倒され、幹にカーボン製の心棒を通したり枝のレプリカをつけたりして、現場に復元された。

 根も将来の展示を見据えて3カ月後に掘り起こされ、防虫・防腐処理を施された後、市が保管していた。高さ2・1メートル、幅は最大13メートルあり、今回、道の駅を設計した「内藤廣建築設計事務所」(東京)から東京での展示を持ちかけられ、現地でも公開することになった。

失意の社長、自分も励まされた

 根の掘り起こしに携わった…

この記事は有料会員記事です。残り246文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment