「自分に自信」は3人に1人 Z世代の「私なんて」感覚を生んだもの

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聞き手・富田洸平

 「蛙化(かえるか)現象」という言葉がZ世代を中心に流行しています。流行の理由にZ世代ならではの特徴はあるのか。若い世代に特化したマーケティングを行っている「SHIBUYA109 lab.」の長田麻衣所長に聞きました。

 ――「蛙化現象」という言葉はどんな意味で使われているのでしょうか。

 「好きな人の言動の理想と現実の間にギャップがあり、気持ちが冷めてしまうことを表す言葉として使われています。動画アプリのTikTokで見かけるのは、好きな人がフードコートなどで自分を探してきょろきょろしているのを見て、『ダサい』と感じ、嫌いになったという投稿などです」

 「好きな人の格好悪い行動にがっかりしてしまうというのは、Z世代に限らず、どの世代にもあることですよね。この言葉がZ世代の間で広まったのは、SNSの投稿を見て『あるある』と共感できて、ノリやすいものだったからだと思います」

 ――本来の意味とは違うようですね。

 「好意を抱いている相手が自分のことを好きになると、逆に嫌いになってしまうという意味があるようですね。この世代は自己肯定感が低いところがあります。だから『こんな自分を好きになるってどういうこと』と感じ、相手のことを嫌いになってしまうというケースもあるようです」

SNSにあふれる「上には上」の存在

 ――自分に自信がない人が多いということでしょうか。

 「多いと思います。私たちの…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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