「自分の目で」と3度訪れた福島 夢追う高校生の背中を押した光景

 受験が終わっていたら、また行きたい。1年前、記者の問いかけにそう答えた高校生は、目指した大学の看護学科に合格し、希望をかなえた。それは、自身の将来に新たな目標と覚悟をもたらした場所への、3度目の訪問だった。

 昨年12月22日午前。倉持郁香(ふみか)さん(18)は福島県双葉町の「東日本大震災原子力災害伝承館」にいた。地震と津波、そして原発事故に見舞われた地域の、被災直後の病院の状況を記録した展示資料を見つめ、「様々な状態の人が運ばれてくるので、いろんな看護の方法を学ぶことが必要なんだ」とつぶやいた。

学校が催す年1回の学習ツアー

 茨城県南部の取手市に住む高校3年生。もうすぐ卒業し、小学生の時からあこがれる助産師になるため、千葉県内の大学に進む。

 初めて福島の被災地を訪れた…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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