「芸名でなく本名」の柿木さん、放置柿で事業 クマ被害最多の秋田で

 オレンジ色のつなぎに、頭には柿のデザインの帽子。11月のある日、秋田県能代市の民家の庭に、全身オレンジ色の格好をした男性が現れた。

 庭には、収穫されずに放置された柿が、住宅2階の高さまで鈴なりにぶら下がっている。

 男性は枝ごとのこぎりで切り落とし、手際よく実をもいでいく。1時間もすると、約80キロの柿が集まった。

 収穫を依頼した女性(86)は一人暮らし。

 「昔は家族と干し柿にして食べたけど、いまはもう収穫する体力はない。今年はクマが柿を食べに来る様子をニュースで見て怖かった。ご近所さんに心配をかけてもいけないので、本当に助かった」と感謝した。

 県内では、クマに襲われて負傷した人が過去最多の3倍を超える70人(22日現在)にのぼり、クマの異常出没が続く。収穫されずに放置された柿の実は、クマを人里に引き寄せる要因の一つになっている。

 柿を収穫していたのは、柿木(かきのき)崇誌(たかし)さん(36)。

 依頼を受けて放置柿を無償で収穫し、商品化する事業に取り組んでいる。

全身オレンジ色、靴下まで

 「よく芸名と間違われますが…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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