「被害報告受けてない」官房副長官 火口2キロ以内は火砕流に警戒を

 24日午後8時5分ごろ、桜島鹿児島県)の南岳で爆発的な噴火が発生したことを受けて、磯崎仁彦官房副長官は同日夜に記者会見を開き、「現時点で特段の被害の報告は受けていない」と述べた。

 気象庁噴火警戒レベルを3(入山規制)から最も高い5(避難)に引き上げた。会見で磯崎氏は「南岳山頂火口および昭和火口からおおむね3キロ以内、鹿児島市有村町および古里町にお住まいの皆様は、噴火に伴う大きな噴石に厳重な警戒をお願いする。おおむね2キロ以内の範囲では火砕流に警戒をしてほしい」と呼びかけた。

 噴火を受けて、政府は官邸危機管理センターに官邸対策室を設置。関係省庁の局長級による緊急参集チームを招集して被害状況の把握などを進めている。磯崎氏は「引き続き被害状況の把握を進め、自治体と緊密に連携を図りながら災害応急対応に全力で取り組んでいく」と語った。

 会見に先立ち、岸田文雄首相は▽早急に被害状況を把握する▽地方自治体とも緊密に連携し、人命第一の方針の下、政府一体となって登山者や住民の避難など被害防止の措置を徹底する▽火山活動の状況について観測を強化し、登山者や住民に対する適時的確な情報提供を行う――の3点を指示した。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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