「見える形で組織一新を」 高浜町長、関電経営陣を批判

 「(原発の)再稼働を判断できる状況にない」。8日、福井県高浜町の野瀬豊町長は朝日新聞の取材に対し、関西電力が40年超運転の認可を受けて再稼働をめざす高浜原発1、2号機について、現状のままでは再稼働に同意しないと明言した。関電の役員らによる金品受領問題について「原子力への不信感を増大させ、地元の信頼を損ねた」と述べ、経営陣を厳しく批判した。

 野瀬町長は洋菓子職人、町議を経て、2008年に初当選。現在3期目。11年の東京電力福島第一原発の事故後、高浜3、4号機のプルサーマル発電、運転差し止めを認めた大津地裁の仮処分決定、高浜1、2号機の運転延長の認可などの対応にあたり、原発の再稼働を容認してきた。

 関電に金品を提供した森山栄治氏(故人)は1977~87年に助役を務めた。野瀬町長は森山氏について「長く助役を務め、高浜3、4号機の誘致で力を発揮した有力者ということは地元、関電では周知の事実だった」と指摘しつつ、「まさか、亡くなった後に表に出ない金品のやりとりがあったことを知ることになるとは」と話した。

 また、森山氏は86年から町都…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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