「資金繰り悪く」 詐欺の受け子の疑い、会社経営の男を現行犯逮捕

増山祐史

 警視庁は、会社経営者の男(42)=東京都板橋区板橋3丁目=を詐欺未遂の疑いで現行犯逮捕し、23日に発表した。特殊詐欺グループの現金を受け取る「受け子」とみられ、男は「会社の資金繰りが悪くなり、生活費のためにやった」と容疑を認めているという。

 練馬署によると、男は21日、何者かと共謀し、練馬区の80代の男性宅に医師や長男になりすまして電話し、「お宅の長男ののどに喉頭(こうとう)がんが見つかった」「のどが痛くて病院にいる。病院で会社の書類を無くし、お金が200万円以上必要になった」とうそをつき、現金をだまし取ろうとした疑いがある。

 同日夜に実の長男から電話があり、詐欺を見抜いた男性が翌22日に110番通報し、発覚。通報を受けて警戒していた警察官が、現金を受け取るため男性宅に現れた男を現行犯逮捕した。

 同署によると、男は化粧品関係の会社経営者だという。今月、X(旧ツイッター)で「闇バイト」と検索したところ、「書類を受け取る仕事」「日当1万~5万円」との募集を見つけ、詐欺グループに加わったという。(増山祐史)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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