「足の裏が熱くなった」聖火第1走者のなでしこジャパン

 東京オリンピック(五輪)の聖火リレーが25日、福島県のJヴィレッジ(楢葉町、広野町)を出発した。第1走者は、東日本大震災が起きた2011年、サッカー女子ワールドカップ(W杯)で優勝した日本代表「なでしこジャパン」の元メンバー15人と監督だった佐々木則夫さん(62)が務めた。

 出発式ではメンバーを代表して岩清水梓さん(34)が両手で持ったトーチを聖火皿に近づけ、点火した。その後、岩清水さんを先頭に、ゆっくりと走り始めた。式典会場の屋内練習場を出た先は青々としたピッチが広がり、メンバーは周囲に手を振りながら、笑顔で聖火リレーをスタートさせた。

 岩手県滝沢市出身の岩清水さんは「岩手の皆さん、東北の皆さんに喜んでもらえたらうれしい。10年ぶりにみんなと再会でき、楽しい時間も過ごせた。すてきな機会を頂けてうれしかった」と振り返った。

 走者の一人、丸山桂里奈さん(37)はJヴィレッジを本拠とし、東日本大震災で休部となった東京電力女子サッカー部「マリーゼ」に05~09年、所属。福島第一原子力発電所で働きながら、なでしこリーグでプレーしてきた。

 走者を務め終えた丸山さんは「5年間を過ごした福島は第二の故郷。私の体の半分は福島がつくってくれた。感謝を込めて走った」。芝とアスファルトの感触をかみしめたといい、「走った後、足の裏が熱くなりました」と話した。

 11年の大会期間中、選手たち…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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